すでに絶滅してしまった鳥なんだけど、、、
絶滅してしまったこと、どんな姿だったかはあの映画で見たことあるよ!
なぜ絶滅したか!どんな鳥だったかも解説していこう!
ドードーはかつてモーリシャス島という、アフリカ大陸の沖合に位置する島に生息していた鳥です。
彼らは残念ながら絶滅してしまったため、生きた姿を見ることはできません。
これは人間の責任によるものです、、、
ドードーはどんな鳥だったのでしょうか?
絶滅してしまった原因は?
そして生息の可能性や復活の可能性はあるのでしょうか?
飛ぶことをやめたのんびり屋さん『ドードー』に迫ってみましょう。
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ドードーってどんな鳥?大きさや特徴は?
by Wikimedia
ドードーは16世紀末に発見され、そこからわずか100年ほどで絶滅してしまいました。
そのため、この鳥をじっくり観察し、その生態や骨格の特徴を正確に記録しようとした人はいませんでした。
ドードーのことは現在でも分かっていないことが多いんです。
それでも、わずかに残っている化石や骨格標本から、その生態の手がかりを得ることはできます。
実際に南アフリカ、ケープタウン大学の生物学者『デルフィーヌ・アングスト』は、ロンドン自然史博物館の研究員の方たちと2017年にドードーに関する研究論文を発表しています。
また、オックスフォード大学にはドードーの化石が展示されています。
ドードーの体重は七面鳥よりも少し大きく、10~14㎏でした。
全体的な羽の色は黒っぽい灰色で、頭が大きいのが特徴です。くちばしは23㎝ほどで、先端は黒。少しかぎ状に曲がっています。
足が頑丈で全体的にずんぐりむっくりした印象を受けますよね。
グロテスクって過剰な気がするよね!
ドードーの一番の特徴は羽じゃないでしょうか。
普通の鳥では考えられないような、小さな羽がちょこんとついています。
もちろんこんな羽では飛べるはずもありませんよね。
ドードーは飛べない鳥、いや、飛ぶことをやめた鳥だったんです。
頑丈な足は歩き回るのに最適です。
ドードーの生態については先ほども説明した通り、分かっていないことが多いんです。
ただ、生息地だったモーリシャス島の環境などから憶測することはできます。
ドードーのメスは南半球の冬、つまり8月に産卵し、9月にひながふ化します。
そして台風などが上陸しやすい夏に耐えられるように、ひなは成長が早かったと考えられています。
おそらく夏が終わる3月ごろには羽が生え変わり、7月の終わりには成鳥になっていました。
さらに、ドードーの遺伝子がハトに近いことも分かっています。
かなり原始的なハトの仲間だったようです。
ドードーの正式名称は『モーリシャスドードー』といいます。
同じドードー科の仲間には他に『レユニオンドードー』と『ロドリゲスドードー』という種類が存在します。
それぞれ近くの島に生息していましたが、絶滅、、、つまり、ドードー科の3種類は全てが絶滅種です。
ドードーの生息地はどこ?どんな環境?
ドードーが生息していたのは『モーリシャス島』という島です。
モーリシャス島が位置する場所はマダガスカル島から約1000㎞、アフリカ大陸からも約3000㎞離れています。
モーリシャス島は火山島です。
つまり、どの大陸とも繋がっていたことがなく、海に突然現れた島というわけです。
このように、大きな大陸からかなり離れているような火山島に住み着ける動物は、空や海を越えられる種類がほとんどです。
哺乳類はコウモリ以外は渡ってこれず、大型の捕食者がいない環境ができあがります。
ガラパゴスゾウガメやマダガスカル島のキツネザルなんかが代表例だね!
ドードーはハトの仲間ですので、飛んでモーリシャス島に住み着くことはできました。
さらに、天敵が全くいない環境で飛ぶ必要がなくなり、地上のみで生活するようになります。
天敵がいない状況になると、生き物は巨大化することが多くなります。
ドードーもハトの仲間なのに七面鳥ほどの大きさにまで大きくなっています。
そしてついに飛ぶことをやめました。
沖縄のヤンバルクイナも飛ばなくなったんだよね?
他にもキーウィっていう鳥や絶滅したジャイアントモアなんかもそうだね!
ドードーが絶滅したのはいつ?その理由は?
モーリシャス島が発見されたのは1507年。ポルトガル人によるものです。それまでは無人島だったんです。
ドードーはその後、1598年にオランダ人によって発見され、世界に知れ渡りました。
・空を飛ばずに地上をよたよた歩く。
・警戒心が薄い。
・巣を地上に作る。
ドードーの肉は火を加えると固くなるそうですが、塩づけなどに利用されました。
モーリシャス島で暮らし始めた人間はドードー狩りを習慣化したようです。
素手で簡単に捕まえられるというのもあり、1日200羽ペースで狩られたんだとか、、、
天敵のいない環境で生きてきたドードーにとって、人間は好奇心をくすぐられる対象だったのかもしれません。
実際に、捕まえに来た人間に近づいていくこともあったとか、、、
殺されるのに近づくなんて、、、なんか切ないな!
さらに、ドードーは天敵がいなさ過ぎたのもあり、巣を地べたに作っていました。
そこに卵を適当に産むんです。
人間が持ち込んだ犬やブタなどの家畜、ネズミなどは簡単にヒナや卵を食べられます。
もともと島にいなかった外来種も、ドードーの絶滅に拍車をかけます。
そして人間による森林伐採というとどめが加わります。
サトウキビの産地として有名なモーリシャス島ですが、プランテーションを作るのには森の開発が必要です。
こうして1681年の目撃を最後に、ドードーは地球上から姿を消してしまいました。
発見からわずか100年弱です、、、
人間に近づくほど好奇心旺盛で可愛らしいドードーは現在存在していないんです。
悲しいですよね。
後先考えないのがこの頃の人間だよね、、、
これも自然の流れだという考え方もあるんだ、、、
ドードー生存の可能性はある?
現在、ドードー生存の可能性は限りなく低いと言えます。
先ほども説明した通り、ドードーの警戒心はとてつもなく低いです。
警戒心が強ければ森の奥なんかにひっそりとしているなんてこともあるかもしれませんが、ドードーならとっくに人前に出ているはずです。
今のところ手がかりもないとのことなので、狩りつくされてしまったとしか考えようがありません、、、
残念です。
また、コスタリカのジャングルで撮影されたという映像には、生きているドードーの姿が映っています。
ただ、これはブラジルのNGO団体による自然保護キャンペーンの動画らしく、ラストシーンではドードーが自然保護を訴える看板をくわえてカメラの前に見せつけます。
なんとも紛らわしい、、、
ドードーが復活する!?
映画『ジュラシックパーク』では恐竜の遺伝子からクローンを再生していましたが、ドードーの復活も可能なのでしょうか?
これに関して、遺伝子工学の研究者たちは『わたし達が生きている間には可能』だと証言しています。
生態標本から取り出した遺伝物質と初期化した卵子を近縁の生き物に注入してクローンを生み出す技術が確立しそうにあるんです。
つまり、理論上は標本さえあればクローンが誕生できるということになりますね。
ドードーだけでなく、マンモスの復活も夢ではないです。
ただ、このように生み出されるクローンは、いくら同じ種類でも、人の手で作られたという事実は変えれらません、、、
本来親から教わる『生きるための術のすべて』を学ばずに生きていくことはできません。
絶滅種の復活は魅力的で良いことに感じてしまいますが、実際は生態系のバランスを壊しかねないんですね。
クローンに賛否両論あるのもわかるな、、、
勝手な意見だけどさ!
まとめ
ドードーはかつて地球上に存在していた不思議な鳥です。
見た目は不格好ですが、好奇心旺盛で、人間に近づいてきたのは少し可愛らしいですよね。
それが原因で狩りつくされてしまったのが気の毒でしょうがないです、、、
ただ、かれらのそんな性格が、当時の人たちの食を支えていたのかもしれません。
人間も含め、生き物は絶妙な生態系のバランスで保たれてきました。
わたし達が生きていられるのも他のさまざまな生き物に支えられているからなんですね。
人間に原因があるなら、少しでも多くの生き物を守るためにも何か行動しよう!
小さなことでもいいんだよ!
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