ワニの仲間

 

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 更新日:2018年5月19日

ワニ全23種類の生態や食べ物・生息地を解説!

ワニと言えば、大きな口に鋭い牙、硬いうろこが思いつきますよね。
ワニを想像したとき、皆さんだいたい同じフォルムを思い描くはずです。

また、水中で静かに獲物を待ち伏せし、一気に襲い掛かるスタイルも有名ですね。
でも全部が全部、そんな狩りの方法を行うわけではないんです。

実はワニは種類ごとに特徴が違います。
ほとんど見分けがつきませんがちょっとした違いで分類されているんです。
中には変わった見た目をしているワニもいます。

今日は、水中のハンターにしてモンスター「ワニ」の種類、生態についてのお話です。

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ワニの分類!ワニには3つの科がある!?

ワニはご存知の通り爬虫類に分類されます。
正確に言えば「動物界・脊索動物門・爬虫綱・ワニ目」です。

その中から大きく、「クロコダイル科」「アリゲーター科」「ガビアル科」という3つの科に分けられます。
現在確認されているのは23種類です。

それぞれ、種類と特徴を解説します。

 

クロコダイル科

イリエワニ

大型種が多く、気性が荒いのも特徴。
人間への被害が発生するのもほとんどがクロコダイル科です。

口先はV字状に細くなり、口を閉じたときに多くの歯が、外からも見えることが特徴です。


お腹に熱を感知する器官があり、獲物の体温を感じることができます。

餌は魚類、哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫類、甲殻類、昆虫類、貝類などありとあらゆる動物を食べます。

クロコダイル族

イリエワニ

分布:インドからオーストラリア北部までのアジア

最大8.5mの個体も発見されている、ワニだけでなく、爬虫類の中でも最大種です。
オーストラリア北部、パプアニューギニア、インドネシア、インドなどの沿岸に生息します。
淡水だけでなく、淡水と海水が入り混じった汽水域でも生活することができるため、これほど幅広く分布していると言えます。海水への耐性が強く、沖合まで泳ぐことも可能です。
日本でも、奄美大島、西表島、八丈島などで死体の発見例があります。

非常に気性が荒く、人間への被害も報告されています。

 

 

ナイルワニ

分布:アフリカやマダガスカルの川や沼

最大6mにもなる大型のワニで、アフリカ大陸の砂漠地帯以外の川や沼で暮らします。まれに汽水域での発見例もあります。
バッファローやヌーといった大型哺乳類を沼で待ち受けし、引きずり込んで捕食します。
気性は荒く、家畜や人間への被害もあります。

 

アメリカワニ

分布:アメリカ合衆国南部(フロリダ州)からメキシコ北部にかけて

フロリダ州、キューバ、メキシコ北部などのアメリカ大陸に生息する大型種です。最大6.5mにもなります。

人への被害も報告されていますが、臆病な性格で、人を見ると逃げていくそうです。
人間側も逃げると思いますが、、、

 

キューバワニ

分布:キューバ

キューバ(キューバ島、フベントゥド島)にのみ生息する全長3.5mほどの固有種です。
農業による生息地の減少、外来種であるメガネカイマンによる子ワニの捕食などで絶滅の危険性があります。

 

モレレットワニ(グアテマラワニ)

分布:中央アメリカ

全長3mほどのワニで、中央アメリカ東海岸の淡水域に生息しています。人を襲うことはなく、沿岸に近づいてきた小動物を獲物としています。

 

オリノコワニ

分布:南米(オリノコ川)

全長5mほどにもなる大型のワニで、南米のオリノコ川にのみ生息しています。
ワニ革目的で乱獲され、絶滅の危機に瀕しています。

 

オーストラリアワニ(ジョンストンワニ)

分布:オーストラリア北部

全長3mほどのワニで、オーストラリア北部の淡水で暮らしています。まれにイリエワニと同じ汽水域で見られることもあります。
危険が迫ると飛び跳ねるようにして走り、その速度はワニの中でも最速の時速60㎞にもなります。
ワニには遅いイメージを持ちますが、時速60㎞ってすごいですね。
このスピードは逃げる時にだけ使うようです。

 

ニューギニアワニ

分布:ニューギニア島

全長3mほどのワニで、パプアニューギニアに生息します。
2つの亜種に分けられるという説もあり、フィリピンに生息するワニをフィリピンワニと呼びます。
主にワニ革の材料とされます。

 

フィリピンワニ(ミンドロワニ)

分布:フィリピン

ニューギニアワニとの近縁種です。最大3mにもなります。
ワニ革目的の乱獲で数を減らしています。

 

アフリカクチナガワニ(ハナナガワニ)

分布:アフリカ中部、西部、東部

最大4mにもなるワニで、名前の通り口吻(口)が長いのが特徴です。
この口は泳ぐときの抵抗が少なく、魚を捕まえるのに適しています。

 

ヌマワニ

分布:イラン、インド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ

インドを中心に生息しているワニで、最大5mほどにもなる大型種です。
神聖な生き物として寺院で飼育されることもありますが、薬や革目的で乱獲され、絶滅が心配されています。

 

シャムワニ

分布:タイやインドネシア

最大4mほどで、非常におとなしいワニです。
開発や革目的の乱獲、イリエワニとの交配による遺伝子汚染で絶滅の危機に瀕しています。

 

コビトワニ属

ニシアフリカコビトワニ(ニシアフリカコガタワニ)

分布:アフリカ中部、西部

アフリカの西部の熱帯雨林に生息する全長2mほどの小型種です。コビトワニ属は本種のみです。
非常におとなしい性格で、日本でもペットととして飼育されていたこともあります。
ワニの中でも原始的な体を残しているとされますが、食用としての乱獲で数を減らしています。
比較的早く走ることができます。

 

マレーガビアル属

マレーガビアル(ガビアルモドキ)

分布:インドネシア、マレーシア

全長3~5mほどになる大型種です。口吻(口)が非常に細長いのが特徴で、魚類を捕食します。
インドガビアルやアフリカクチナガワニとは近縁種とされています。
マレーガビアル属にはこの種類のみが存在しています。

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アリゲーター科

アメリカアリゲーター

口吻(口)は比較的短く、丸みをおびてU字になっているのが特徴です。
性格は、クロコダイル科に比べて比較的穏やかな種が多いですが、人への被害が出てしまうこともあります。

口を閉じたときに下の第4歯が見えないことが特徴とされていますが、中には見えてしまう種類もいるようです。
クロコダイル科よりも見える歯が少ないと考えると、区別しやすいですね。

食性は動物食で、魚類、哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫類、甲殻類、昆虫類、貝類を獲物とします。

 

アリゲーター属

アメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)

分布:アメリカ合衆国の東南部

最大580mの個体が発見されている大型種で、沼地などに生息しています。
基本的には魚類を食べていますが、大型哺乳類を捕食することもあります。また、家畜や人への被害も出ています。
開発や水質汚染で個体数が激減しており、アメリカ合衆国の法により保護されています。

 

ヨウスコウアリゲーター(ヨウスコウワニ)

分布:長江下流(揚子江)

中国東部、長江の揚子江と呼ばれる下流域に生息している、中国の固有種です。
体長は2m以下と小さく、貝類を主に食べ物としているため、人間には無害だと言われています。
食用や薬の原料、さらに革目的での乱獲や水質汚染により個体数が激減しており、絶滅危惧種に指定されています。

 

カイマン属

メガネカイマン

分布:南米メキシコからエクアドルなど

全長2.5mほど、南米に生息する比較的小型のワニです。
目の間の隆起がメガネに見えることからこの名前が付けられました。
比較的気性は荒いですが、小型なため人を襲った記録はありません。

 

クチビロカイマン

分布:南米

全長2.5mほどの小型なワニです。

 

パラグアイカイマン

分布:南米

全長2mほどの小型種です。
かつては革目的で乱獲され絶滅の危機に瀕しましたが、ブラジル政府の保護活動が進み、数を増やしつつあります。

 

クロカイマン属

クロカイマン

分布:南米(エクアドル、ペルー、ブラジル、コロンビアなど)

全長4mほど、最大で6mの個体も発見されている大型種です。本種のみでクロカイマン属を構成します。

川、沼地、湿地帯に生息し、カピバラなどを捕食します。
革目的の乱獲でクロカイマンの個体数が激減し、逆にカピバラの増加で農作物への被害が出ています。

生態系は絶妙なバランスで成り立っているんですね。
肉食動物が少なくなれば、草食動物が増えてしまい、逆に人間への被害が出てしまうことがあるんです。

 

コビトカイマン属

コビトカイマン

分布:南米

最大1.7mほどの小型なワニです。
人に危害を加えることはありません。

 

ブラジルカイマン(シュナイダームカシカイマン)

分布:南米アマゾン川、オリノコ川流域

全長1.7mほどの小型種です。
白アリの巣の近くに産卵することがあります。

 

ガビアル科

ガビアル属

インドガビアル

分布:インド大陸北部

口吻が非常に細く、長いのが特徴です。本種のみでガビアル科、ガビアル属を構成します。
一科一属一種というとても珍しい動物です。

全長4~6mほどにもなる大型種です。
細い口吻は水の抵抗を抑えるのに適していて、魚を捕らえやすくなっています。

また、オスの口の先端にはコブがあり、このコブから爆発音を出すことでメスに求愛します。

インドガビアルをクロコダイル科に加えるとの説もありますが、現在はガビアル科で独立しています。

土砂採掘や森林伐採による生息地の減少、漁網にかかってしまったり、駆除されたりすることで個体数は激減しています。
現在はほとんどの地で絶滅してしまっています。
インド北部の限られた清流にのみ生息しています。
※ネパール・パキスタン・バングラデシュ・ブータン・ミャンマーでは絶滅したとされています。

 

まとめ

ワニ全23種の生態、特徴、生息地を紹介してきました。
一口にワニと言っても大きいものから小さいものまで様々な種類がいますね。
絶滅危惧種に指定されている種類がいるのが心配ですね。

怖いイメージが強いワニですが、大型なものになると、人間しか天敵がいないなんてこともあります。
人間が手を出さなければ、ワニが数を減らしてしまうこともない、ということですね。
ワニにとっても、人間は怖い生物のようです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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