有袋類

 

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 更新日:2018年7月28日

ポッサムとオポッサムはどんな動物?違いは!?日本でもペットにできる?

最近オポッサムの認知度が上がってきてますよね。
死んだふりをすることや大量の赤ちゃんをおんぶする映像が、メディアで取り上げられるようになったからでしょうか。
ペットにする人も増えているみたいですよ。

オポッサムは南米に分布している動物ですが、オーストラリアに「ポッサム」と呼ばれる動物がいることを知っていますか?

ポッサムはオポッサムと同じ有袋類の仲間です。
見た目もちょっとだけ似ているんですが、遺伝子的には別の動物です。

オポッサムとポッサムはどんな違いがあるのでしょうか?
ペットにはできるのでしょうか?

今日は似てるようで全然違う動物「オポッサム」「ポッサム」についてのお話です。

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オポッサムはどんな動物?


オポッサムはオポッサム目・オポッサム科の哺乳類の総称です。
現在確認されているオポッサム科の仲間は70種以上存在すると言われています。
これは地球上の有袋類では最も多いため、オポッサムはかなり成功している動物だと言えますね。

体の大きさは大きいもので30cm以上、小さいもので手のひらサイズと様々です。

オポッサムはコアラやカンガルーと同じく「育児嚢(いくじのう)」と呼ばれる袋を持っています。
そのため、和名は「フクロネズミ」とも呼ばれます。

 

オポッサムの生息地はどこ?

オポッサムの仲間は南米大陸を中心に分布しています。
さらに、現在は北米大陸にも広がっていることが分かっています。

有袋類の生息地と言えば、オーストラリアが思い浮かびますよね。
それもそのはず、地球上の有袋類のほとんどはオーストラリアに生息しています。
アメリカ大陸に生息している有袋類はオポッサムの仲間だけなんです。

 

オポッサムがアメリカ大陸で生き残れた理由!

有袋類は元々世界中に分布していました。
これは化石の発見により明らかになっています。

しかし、わたし達のような育児嚢は持たず胎盤で子どもを育てる哺乳類「有胎盤類」と呼ばれるグループが現れると、有袋類はその繁殖力に負けてしまいました。

有袋類は未成熟な子どもを育児嚢で育てる子育て方法ですが、わたし達のようにある程度まで胎盤で子どもを育ててから出産する方が、繁殖方法としては効率が良かったんです。

地球上の有袋類のほとんどは、有胎盤類との生存競争に破れて姿を消してしまいます。

しかし、オーストラリアと南米大陸の有袋類だけは、生き残ることができました。
なぜなら、早くに大陸から切り離されたため、有胎盤類が現れるよりも前に、独立することができたからです。

オーストラリアはその後も大陸が分離したままでしたが、南米大陸は北米大陸と少しだけくっついてしまいました。
これが原因で、有胎盤類が南米大陸に侵入し、南米の有袋類のほとんどは絶滅してしまいます。

しかし、オポッサムの仲間だけは生き残ることができました。
これはオポッサムの繁殖力がすさまじいからだと言われています。
オポッサムは有袋類でありながら、12~17日という短いスパンにどんどん繁殖することができます。
これは有袋類だけでなく哺乳類でも最速です。
この繁殖力によって有胎盤類の驚異を退けたんです。

しかも、南米大陸のみに生息していたオポッサムは、逆に北米大陸にも進出しています。
生存競争に負けてしまうどころか、生息地を拡大させたんです。

オポッサムは原始的な体の特徴を持った動物です。
そのため、様々な環境に適応できるだけの余力を持っていたんでしょう。
生き物は進化することで、その地域でしか生きていけなくなりますからね。

オポッサムは有袋類の弱点と思われていた繁殖力の弱さを「けた外れの繁殖力」によってカバーすることで、現在まで生き残ってこれたんです。

ちなみに、意外にカンガルーも繁殖力が強いんです。
メスは35日というスパンに繁殖期を迎え、子育てが終われば次の赤ちゃんを妊娠します。
繁殖力に強さは生き残るうえでの武器になるんですね。

 

オポッサムは大量の赤ちゃんをおんぶする!


オポッサムが1度に出産する赤ちゃんは10匹以上にもなります。

中には50匹以上を出産した例もあります。しかし、乳首の数には限りがあるため、これだけ出産しても、十数匹しか生き残ることはできないようです。

子育ては最初、育児嚢の中で行いますが、入りきれなくなると体のあちこちにしがみつかせながら移動します。

お母さんオポッサムが何匹もおんぶしながら移動する姿はとてもかわいいです。
この姿から、別名「コモリネズミ」とも呼ばれます。

やっぱりオポッサムはたくましいですね。

 

オポッサムの生態!死んだふりがおもしろい!


オポッサムはかなり臆病な性格をしています。
警戒心が強いんです。

そのため、大きな動物が近づいてくると「死んだふり」をして身を守ります。
しかもこの死んだふり、相当気合が入っているんです。

抱っこされても、ちょっかいを出されても全く動かないくらいの徹底ぶり!
本当に心配になるくらいです。

実は、ネコ科動物は動いていない動物に興味を示さなくなるという習性があるんです。
オセロットやジャガーがオポッサムを獲物としていますが、死んだふりをされたとたん、攻撃の手を止めてしまうことが多いそうです。
オポッサムはこの習性を利用し、死んだふりをしているんですね。
意外にも頭を使った防衛術を使っていたんです。

この警戒心の強さも、オポッサムが現在まで生き残ることができた理由かもしれませんね。

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ポッサムはどんな動物?


ポッサムと呼ばれる動物は、実は定義が幅広いんです。
オーストラリアにいる雑食性の有袋類の中で、樹上で暮らしているグループを総称して「ポッサム」と呼ぶようです。
ただ、頻繁にポッサムと呼ばれている動物は「フクロギツネ」です。

見た目げ似ていることや有袋類であることからオポッサムと同じような名前で呼ばれ始めたそうです。

フクロギツネ(ポッサム)は双前歯目・クスクス科・フクロギツネ属の哺乳類です。

オーストラリア地方の有袋類で、草食性や草食に近い雑食性のグループは「双前歯目(そうぜんしもく)」に、肉食性の有袋類は「フクロネコ目」に分類されます。
フクロネコ目で代表的なのが「タスマニアデビル」です。

 

フクロギツネは木の実や昆虫、鳥の卵などをエサとしている、雑食性の有袋類です。
体長は35~55cm、体重はオスが1.3~4.5kg、メスは一回り小さく、1.2~3.5kgほどです。

全体的に赤っぽい褐色な体毛で被われています。
しっぽは黒い体毛ですが、内側には毛が生えていません。
木に巻き付けるのに適しているようです。

 

ポッサムの生息地はどこ?

ポッサムはオーストラリアが原産国です。
主に森林を住みかとしていますが、市街地にも適応できているようです。

木と木の移動や地上にエサを見つけたとき以外は木から降りてきません。
ほとんど完全樹上性と言えます。

天敵はディンゴ、オオトカゲ、キツネ、野良猫などです。
オオトカゲ以外は人間が持ち込んだ外来種ですね。
天敵が木に迫ってくると大きな鳴き声を上げることがあるようです。

 

ポッサムは特定外来生物!?

ポッサムの原産国はオーストラリアです。
ディンゴや野良猫、キツネなどに捕食されてしまうため、オーストラリアのポッサムは減少しています。
保護の対象にもなっているんです。

しかし、ニュージーランドでは害獣として、駆除されるほどにまで増えています。

実はニュージーランドには元々、ポッサムは存在していませんでした。
それどころか哺乳類はニュージーランドには存在していません。
毛皮目的で、人間が持ち込んだことが始まりなんです。

天敵がいないニュージーランドで、ポッサムは瞬く間に増えてしまいました。
そして、ニュージーランド固有の、昆虫や鳥類の数を減らしてしまっているんです。
ニュージーランドへ行けば、高確率でポッサムが交通事故で死んでしまっている場面に出くわすみたいですよ。

現在「特定外来生物」に指定され、積極的に駆除されるまでになっています。

ポッサムはオーストラリアでは保護の対象に、ニュージーランドでは駆除の対象になっている、とてもかわいそうな動物なんです。
人間に振り回されてしまっている例と言えますね。

 

オポッサムとポッサムはペットにできる?

ポッサムは日本でも特定外来生物に指定されています。
そのため、ペットとして飼育することはできません。
エサを見せると寄ってくるほどに、人懐っこい性格だそうですが残念ですね。
オーストラリアでは屋根裏に住み着いてしまうこともあるようですよ。この場合は迷惑がられているそうですけど、、、

オポッサムは飼育することができます。


販売しているペットショップも増えているそうで、一番飼育しやすいと言われている「ピグミーオポッサム」であれば、2~3万円で購入できるようです。
ピグミーオポッサムは手のひらサイズのオポッサムで、ハムスターみたいで人気です。

 

オポッサムを飼育するには!

オポッサムはハムスターサイズなので、リスや爬虫類用のケージがあれば飼育することができます。
網目が荒いと脱走してしまうかもしれないため、注意が必要です。

また、気温が低いと冬眠してしまうことがあります。
冬眠させないように温度を25℃ほどに保つ必要があるため、ヒーターを入れることが望ましいです。

エサはハムスター用のものでも良いのですが、フルーツやササミなどを与えて、本来の生活を保たせるようにしましょう。

 

まとめ

・オポッサムは優れた繁殖力で生き残ることができた、南米唯一の有袋類
・別名「フクロネズミ」や「コモリネズミ」と呼ばれる
・オポッサムは子どもをおんぶする姿や、死んだふりをする姿がかわいらしい動物
・ポッサムはオーストラリアの樹上で生活している有袋類で、主にフクロギツネのことを指す
・オーストラリアのポッサムは保護の対象たが、ニュージーランドのポッサムほ駆除されている
・ポッサムは特定外来生物なため、飼育することはできないが、オポッサムはペットとして人気

ペットの人気は一過性のものも多いです。
特に珍しいペットは、ブームが終わったら捨ててしまうことも多いそうです。

オポッサムの人気はもしかしたら今だけかもしれません。
人気が終わったら飼育しなくなるとか、そういうことは絶対にやめましょう。
特に海外産のペットは自分で生きていくことが難しいことも多いです。

また「外来種となって元からいた生き物を食べてしまい、駆除の対象になる」なんてことにもなりかねません。
実際に外来種が原因で絶滅してしまった動物もいるくらいなんです。

飼い始めた命は、最後まで責任を持って面倒を見る!
これができない人にペットを飼う資格はありませんよね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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