アデリーペンギンはその内の1種類だよ!
アデリーペンギンもあれくらい大きいの?
目の周りが白くてとってもかわいいんだよ〜!
アデリーペンギンは南極大陸に住んでいるペンギンです。
目の周りが白く縁取られるのが特徴で、これによりとっても瞳が大きく感じます。
とってもかわいいのですが、攻撃的な性格だという情報も、、、
アデリーペンギンはどんな暮らしをしているのでしょうか?
性格が荒いのは本当?
クリクリな瞳でかわいい!けど意外とたくましい!?
アデリーペンギンに迫ります。
好きなところにジャンプできます
アデリーペンギンの特徴!大きさはどれくらい?
アデリーペンギンはペンギン目・ペンギン科・ジェンツーペンギン属(またはアデリーペンギン属)に分類されます。
体長60〜70cm、体重5kgほど。
同じく南極大陸に生息している最大のペンギン『コウテイペンギン(エンペラーペンギン)』は体長130cm、体重は40kg以上になるため、これに比べるとアデリーペンギンはかなり小柄ですね。
ただ、ペンギンの中では真ん中くらいの大きさです。
アデリーペンギンの特徴として、くちばしが短く見えるというのがあります。
南極の寒くて厳しい環境にも耐えるため、彼らの羽はくちばしの根元を埋めるように生えています。
くちばしを開くと根元の羽も一緒に開くため、意外にくちばしが長いのが分かりますね。
アデリーペンギンは目が怖い!?かわいい!?
アデリーペンギンの1番の特徴はかわいらしい目ですよね。
目の周りにアイリングという白い縁取りが入るため、瞳がとっても大きく見えます。
あくまで模様なため本当の瞳は意外とつぶらで、目を動かすと本物の白目がちらちら見えることがあります。
見ようによっては感情の無い目に見えるかもしれません。
無機質な目が怖いと感じる人もいるみたいですよ、、、
ちなみにアデリーペンギンはこのキュートな見た目から、マスコット的なキャラクターにされることもあります。
絵にしてもかわいいよね〜!
アデリーペンギンの生息地は南極のどの辺?
ペンギンは地球上に18種類が存在しています。
ペンギンと言えば南極のイメージですが、実は南極大陸を住処としているペンギンは2種類しかいません。
それがコウテイペンギンと今回紹介しているアデリーペンギンです。
アデリーペンギンは南極大陸の沿岸部分で生活し、繁殖も海に近い場所で行います。
生息地域はアデリーランドと呼ばれますが、これはこの地域を発見したフランス人探検家の奥さんの名前が由来です。
アデリーペンギンという名前も同じ由来で付けられました。
世界一過酷な子育てって言われているよ、、、
アデリーペンギンの生態!食べ物は何?
南極大陸はオキアミや魚類が豊富な場所です。
特にナンキョクオキアミは海の生態系を支えていると言っても過言ではありません。
ここのエサを求めてクジラも集まるほどです。
豊富なエサがある南極は、世界一の渡りをするだけの価値があるんだね!
地球、いや宇宙最大の動物も南極のオキアミを必要としているんだね!
アデリーペンギンは肉食性で、オキアミや魚類を獲物としています。
陸上ではヨチヨチ歩きのペンギンですが、海の中では泳ぎのスペシャリスト。
彼らは時速25kmという高速で泳ぎまわり、獲物を捕まえます。
そして陸に上がるときは2m以上もある大地にミサイルのように飛び上がることもできるんです。
泳ぐために他の能力を捨てたのかな〜、、、?
アデリーペンギンの繁殖方法!小石が大好き!?
アデリーペンギンの繁殖期は10月〜2月の間です。
普通に考えたら冬ですよね、、、
実は南極は季節が逆、つまりこの期間は夏なんです。
アデリーペンギンは夏場に繁殖期を迎えます。
繁殖地は沿岸の雪が溶けて岩場が露出しているところに限られます。
そのため、何万羽というアデリーペンギンが岩場を求めて集まり、超巨大なコロニーを作ります。
これは他の地域のアデリーペンギンを合わせた数より多いんだよ!
南極大陸はとても気温が低く、夏でも卵が冷たい雨水に浸かってしまうとヒナが孵りません。
そのため、できるだけ地面から高い巣を作る必要があります。
アデリーペンギン界では高い巣を作れたオスほどメスからモテる、というわけですね。
そこで重要になるのが小石です。
アデリーペンギンが岩場が露出した場所を繁殖地に選ぶのは、小石が多い場所を狙っているからなんです。
ただ、このような場所でも南極は小石が少ない大陸、、、
小石を巡ってオス同士のバトルが繰り広げられます。
小石はアデリーペンギンにとってお金みたいなものなのかもね、、、
アデリーペンギンのヒナはクレイシ(保育園)に入る!?
アデリーペンギンは毎年同じペアと子どもをつくります。
ただ、オスが巣作りしてメスを待っている間に、メスが1日でも到着が遅れてしまうとオスは別の相手を探します。
交尾、出産、抱卵、子育て、、、短い夏の間に行事がたくさんです。
1日でも無駄にしないため、最悪の場合オスはペアを変えることも余儀なくされるんですね。
アデリーペンギンが過酷な環境で生き残るためには、たくましく生きなくてはいけないんだよ!
メスは1個の卵を産みます。
無事に産卵すると最初はオスが温め、その間にメスは海にエサを食べに行きます。
卵が孵るまでは35日ほど。
その間1度だけ、オスとメスが交代します。
ヒナが孵ると両親は交互にエサを捕りに行き、胃に入れたエサを吐き戻して与えます。
食べたエサの一部が消化されずに残ることで、鮮度の良いエサをヒナに与えられるんです。天然の貯蔵庫ですね。
3〜4週間ほど巣で育てられたヒナは、その後『クレイシ』という集団でヒナを育てる保育園のようなところに預けられます。
両親はヒナをクレイシに預けている間にエサを捕まえに行き、クレイシに戻ると、声で自分のヒナを判別してエサを与えます。
クレイシの期間も3〜4週間ほど続きます。
アデリーペンギンのヒナは生まれてからしばらくの間、ふわふわの羽に覆われています。
クレイシの期間が終わる頃、ヒナの羽は大人の羽に換毛します。
これがアデリーペンギンの巣立ちです。
冬は大人の状態で、比較的安全に迎えるんだね!
エサが豊富な時期に巣立てるような期間なんだって!
この方が天敵は少ないんだよ、、、
アデリーペンギンの天敵!トウゾクカモメって何者!?
アデリーペンギンの天敵はヒョウアザラシとシャチです。
それぞれ海の名ハンター!
いくら泳ぎが得意なアデリーペンギンでも、彼らに襲われるとひとたまりもありません。
また、アデリーペンギンが繁殖を行う夏場には、ヒナを狙う天敵が多く存在します。
オオトウゾクカモメなど、ヒナや卵を狙う鳥達です。
彼らもこの時期に繁殖期を迎えるため、激しい攻防戦が繰り広げられます。
アデリーペンギンの卵を盗むトウゾクカモメ
天敵が少ないけど気候が過酷な冬場を選んだコウテイペンギン、、、
過ごしやすい気候だけど、天敵が多い夏場を選んだアデリーペンギン、、、
南極のペンギンは真逆な繁殖期を選んでいるんですね。
ペンギンとホッキョクグマが出会うことは無いんだよ!
アデリーペンギンの性格は怖い!?攻撃的って本当?
普段から天敵とバトルしまくっているアデリーペンギンは、少し気性が荒くなっています。
近い遺伝子を持つジェンツーペンギンやヒゲペンギンは人間に対して臆病な一面がありますが、アデリーペンギンは人間に対しても臆すことがありません。
繁殖期には特に攻撃的になり、近づいてくるものに対して毛を逆立てて威嚇する行動がよく見られます。
一説にはペンギン界で最も攻撃的なのはアデリーペンギンとも、、、
かわいい顔して意外な一面を持っているんですね。
もしかしたらこれらが原因で攻撃的な性格になったのかも。
アデリーペンギンがいる日本の水族館まとめ!
アデリーペンギンは地球温暖化や調査目的の捕獲、南極への基地建設などの影響で、生息数を減らしている可能性があります。
レッドデータブックのカテゴリーは『低懸念(LC)』ですが、安心できるわけではありません。
現在4ヶ所で見られるよ!
・八景島シーパラダイス(神奈川県横浜市)
・海遊館(大阪府大阪市)
・名古屋港水族館(愛知県名古屋市)
・アドベンチャーワールド(和歌山県西牟婁郡)
もし近くにアデリーペンギンがいる施設があったら行ってみてね!
まとめ
アデリーペンギンは南極を代表するペンギンです。
「ペンギン=南極」っていうイメージがあるため、ペンギンを代表するのもアデリーペンギンかもしれませんね。
白いアイリングが目を大きく見せているのが本当にかわいいです!
天敵や他のオスとの争いが絶えない彼らは、ペンギン界No.1の攻撃性を持ってしまったんですね。
かわいい顔して性格が荒いとは、、、
ギャップに惹かれそうになるのはわたしだけでしょうか?
もしこのかわいいペンギンに興味がある方は、近くの水族館に足を運んでみてください。
また遊びに来てね!
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