ワニの仲間

 

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 更新日:2022年6月28日

世界最大のワニはどの種類?日本に来ることはあるの?

ワニは爬虫類の中でも特に大きくなります。
そんなワニの中で最も大きくなる種類、、、
それは間違いなく世界中の爬虫類の頂点ということになりますね。

では一体ワニ界最大はどの種類なんでしょうか?
また、現時点ではどれくらいの大きさのワニが発見されているのでしょうか?

最大最強のワニに迫ります。

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ワニ最大はイリエワニ

Foto by Wikimedia

世界中には23種類のワニが存在しています。
それぞれ暮らしている場所はもちろん、体の大きさや形、性質なんかも違います。

そんな世界中に幅広く存在しているワニの中で、最大なのは間違いなくイリエワニです。
イリエワニはインドネシアやオーストラリア北部などの汽水域(海水と淡水が交わるところ)に生息しているワニです。
平均的な全長が5m、体重は450㎏にもなる、超大型ワニです。

さらに気性はとても荒く、家畜への被害はもちろん、人間へ危害を加えることもしばしば、、、
ワニのイメージそのままのギャングですね。

その他の爬虫類で言えば、カメで最大なのは『オサガメ』で、体長3m、体重は900㎏にもなります。
体重はオサガメに分配が上がるようです。

 

片腕のエンターテイナー「ブルータス」

ブルータスはオーストラリア北部、アデレイド川によく出現する、野生のイリエワニです。
全長5.6mにもなる大型ワニです。

Foto by Wikimedia

 

特徴は前足が1本欠けていることです。
この前足はオオメジロザメという大型のサメとの闘いで受けた傷だそうです。

まさに男の勲章です!

しかも腕が無いにも関わらず、ボートに吊り下げた餌を高確率で食べてくれるそうです。
これほどのジャンプをしながら、、、

まさにエンターテイナーですね。
観光客へのサービスを忘れていないです。

 

飼育下最大のワニ「ロロン」

現時点でギネスブックにも登録されている「飼育されている最大のワニ」は2011年9月にフィリピンで捕獲された「Lolong(ロロン)」です。

Foto by Wikimedia

 

ロロンは、2011年にフィリピンのミンダナオ島北部、ブナワンの小川で捕獲されたイリエワニです。捕獲には3週間以上がかかり、100人以上が動員されました。
全長は6.17m、体重は1075㎏だったそうです。
2013年に残念ながら亡くなってしまいましたが、その桁違いの大きさは現在も語り継がれている伝説です。

ちなみにロロンとは、すでに亡くなっている伝説の漁師の名前だそうです。

 

世界最大のワニ「カリア」

ロロンは飼育されているワニで最大の個体でした。
世界は広いです。飼育されていない、つまり野性ではもっと大きなワニがいるんです。

それがインドのビターカニカ国立公園で発見された、イリエワニの「カリア」です。

カリアの全長は7.01m、体重は2000kgに達するとされています。
現時点で「世界で最も大きなワニ」としてギネスブックにも認定されています。

カリアは大きすぎるうえ人前に現れることは滅多になく、目撃情報も少ないため、捕獲は難しいとされています。

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8.5mのワニも記録されている、、、

記録上、つまり正確に大きさが分かっているワニで最大なのはカリアです。

しかし、過去にはオーストラリアで射殺されたイリエワニが全長8.6m、体重2トン以上あったという情報もあります。
これは実際に射殺した女性ハンターの証言でしか確認されていませんが、世界最大のイリエワニであった可能性が高いと言われています。

真相は定かではありませんが、男のロマンをくすぐられますね。

 

ナイルワニ最恐はギュスターブ

イリエワニが最大なのは分かりました。
しかし、アフリカにも大型のワニは存在しています。それが「ナイルワニ」です。

ナイルワニは最大で5.5mにもなる大型のワニです。
イリエワニが大きすぎるので「5.5m!?小さくない?」と思うかもしれませんが、5.5mって言ったらビルの2階分くらいの長さはありますよ。
そんなワニが目の前にいたら絶対逃げるでしょう?

しかもナイルワニはとても狂暴なワニです。
現地では家畜や人間への被害も出ています。

そんなナイルワニの中で、最も恐れられているのが「ギュスターブ」です。
ギュスターブは推定6m以上ある大型のナイルワニで、ブルンジのタンガニーカ湖およびルジジ川に生息します。
現地では300人以上が犠牲になっていて、ハンターが銃や機関銃で退治しようとしましたが結局打ち倒すことはできませんでした。
銃でも致命傷を与えることができなかったんです。

基本的に大型のワニには天敵がいませんが、人間だけが例外で、武器を使ってワニを倒すことができます。
つまり、大型のワニの天敵は武器を持った人間なんです。

その武器が効かないとなると、、、
もはやギュスターブに天敵はいないということになりますね。

一説によるとギュスターブは、アフリカ最強と言われるメスのカバを捕食したとの情報もあります。

これほどの犠牲者を出した最強最悪のワニなため「カニング・キラー 殺戮の沼」という、ギュスターブをモデルにした映画も作られたほどです。

しかし残念ながら、2008年を最後にギュスターブの目撃情報は入っていないそうです。
(現地の人々にとっては喜ばしいことでしょうが、、)

 

イリエワニは日本に来るの?

実はイリエワニは日本でも目撃されているんです。
奄美大島、八丈島、西表島などで目撃されているのですが、生きている個体ではなく死骸だったそうです。

イリエワニの特徴として、汽水域(海水と淡水が交わるところ)でも生活できるというところがあります。
しかもイリエワニは海水に強く、結構な沖合まで泳いでいけるそうな、、、
とてつもなく頑丈な体、タフなワニなんですね。

ただし、永遠に海水の中で生きられるわけではありません。
淡水に適応しているイリエワニが海水中に長くいてしまうと、浸透圧調整がうまくいかなくなり、体中の水分が抜けてしまうはずです。
長い時間海に入っていると、指がしわしわになりますよね。あれが、水分が抜けている証拠です。

そのため、イリエワニが日本までという長い距離を、生きたまま泳ぎ切ることは不可能でしょう。

日本にイリエワニがやってくることはまずないと言えます。

 

海で生活しているトカゲの仲間もいます。
南米のガラパゴス諸島の固有種「ウミイグアナ」です。
イリエワニ顔負けの巧みな水泳技術で、上手に海藻を食べています。

 

外来種のワニならいるの?

外来種とは、本来ならその地に暮らしているはずのない生物のことです。
人間の手により持ち込まれたり、輸入品に紛れていたりします。

外来種はその地に元から住んでいる「固有種」に対して危害を加えることがあるため、場合によっては対策が必要です。
例)ブラックバスは釣り目的で、海外から湖に入れられました。生命力、繁殖力が強く、食欲旺盛なため生態系に悪影響を与える恐れがあります。

外来種が野性化してしまう理由に「ペットとして飼っていた動物を逃がしてしまう」ということがあります。
信じられませんが「大きくなりすぎて、、」「狂暴になっちゃって、、、」などの理由で、山や川に逃がしちゃう人がたくさんいるんです。
1度飼い始めたペットは、責任を持って最後まで面倒見ましょう!

ワニは危険生物なため、特別な許可をもらわないと飼うことはできません。
そんなワニを逃がしてしまったら、場合によっては警察沙汰になる可能性もあります。

こんなリスクを背負ってまでワニを飼う人も逃がす人もいないでしょう。(そう信じています)

 

ワニは日本にはいない!

というわけで、ワニが日本にいる可能性は限りなく低いですね。
特にイリエワニほどの巨大ワニになるとまずいないでしょう。
海を渡ってくることも不可能に近いです。
動物園から逃げ出さない限りは、大型のワニが日本で野生化することは無いでしょう。

ペットとして飼われていたワニを逃がしてしまう可能性もありますが、見つかり次第捕獲されるはずなので、日本に住み着くこともできないでしょう。

「日本でワニを見たかったら動物園に行きましょう!」が正解ですね。

 

まとめ

ワニはただでさえ爬虫類最大です。
その中でもさらに大型になるイリエワニは。まさに爬虫類の頂点に君臨しています。

恐竜の時代から変化していない完成された体は、食物連鎖の頂点にふさわしいフォルムですね。
発見されていないほど大きな個体がいそうでワクワクしてしまいます。

近くにいたら恐ろしいですけど、画面や動物園で見るには楽しいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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コメント

    • 鯨くん
    • 2019年 12月 08日

    かつて日本の別府にも、世界最大といわれたワニのイチロウがいましたよ。
    生きていた時のイチロウを上から見たことがありましたか、ブクブクに太っていて、カバに尖った口とでかい尻尾を着けたみたいでした。

      • GF
      • 2019年 12月 30日

      鯨くん 様
      コメントありがとうございます。
      イチロウというワニが大分にいたのですね。
      別府は温泉熱でワニを飼育していることが有名ですが、そんなに大きなワニがいたとは驚きです。
      一度は見てみたかったです、、、

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