ネコの仲間

 

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 更新日:2018年5月18日

ヒョウとジャガーは違う動物?それぞれの生態や特徴で比べてみよう!

突然ですが、皆さんは目の前にヒョウとジャガーが現れたら、どっちがどっちか見分けることはできますか?

ヒョウもジャガーも同じ大型ネコ科動物で、同じようなヒョウ柄模様が全身に入っています。

動物園でヒョウかジャガーを見ても、看板を見ないと、どっちか答えることなんてできませんよね。

でも、ヒョウとジャガーにはちゃんとした違いがあるんです。
この記事を読んでおくと、ちょーっと目を凝らせばヒョウとジャガーを見分けることができますよ。

今日は、姿形がほとんど同じの猛獣、ジャガーとヒョウの見分け方について紹介します。

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ヒョウとジャガーは同じ属性

ヒョウとジャガーの分類は食肉目・ネコ科・ヒョウ属です。
ヒョウ属には他に、ライオンとトラが含まれています。
どれも猛獣ですね。

生物学的には、同じ属性の動物同士であれば、子どもを作ることができると言われています。
ヒョウとジャガーも子どもが作れるということになりますね。

実際に、トラとライオンのハイブリッド「ライガー」や、ライオンとジャガーのハイブリッド「ジャグリオン」が存在しています。
ただし、これらのハイブリッドは、飼育下で繁殖したものです。
野生では出会うことがほとんどなく、子どもを作ることもありません。

ジャグリオン

 

ヒョウの生態

ヒョウはアフリカ大陸、アラビア半島、インド、東南アジア、中国、ロシア東部に生息しています。
これほど広い範囲に分布している野生のネコ科動物はいません。そのため、最も成功しているネコ科動物とも言われます。

ジャングル、熱帯雨林、サバンナ、乾燥地帯、高山地帯、寒冷地帯など、様々な環境に適応しています。また、最近ではインドの市街地にも姿を現しているようです。
この適応力が、ヒョウの成功の理由でもあります。

食べ物もその地で仕留めることができる動物を獲物としています。
アフリカではインパラやシマウマ、小動物や鳥などで、時には900kgにもなるエランドを仕留めることもあります。
ヒョウは自分より10倍重い獲物を仕留めることができるとも言われています。

アジア地域ではサルの仲間やレッサーパンダ、ジャイアントパンダを捕食します。
また、市街地では家畜だけでなく、人間が襲われる被害も発生しています。

最も効率よく仕留められる動物を選んでいるんです。

狩りの方法は基本的には待ち伏せ型です。
ヒョウ柄模様には木々に溶け込む、擬態の機能があります。
背の高い草の中や木の上に隠れて、獲物が通りかかると一気に襲いかかります。

時速60kmで走れるスピード、鳥すらも逃がさない跳躍力、自分と同じ体重の獲物を木の上に運ぶアゴと足の筋力と、ヒョウは優れた身体能力を持っているんです。

オールマイティーなハンターと言えますね。

アフリカでは、ライオンやブチハイエナに横取りされないように、樹上に獲物を運んでから食べます。
生き残る能力に長けているんです。

 

ジャガーの生態


ジャガーは北アメリカ大陸のメキシコ地方から南アメリカ大陸にかけて生息しています。
アマゾンのジャングルに住んでいるんです。

基本的には川や湿地帯、沼地などの水辺を好んで住処としています。
ただ、乾燥地帯や荒れ地、草原地帯、標高2000m以上の高山地帯でも目撃されているため、優れた適応力を持っているようです。

アマゾンの食物連鎖の頂点に君臨していて、哺乳類、爬虫類、鳥類、魚類など、食べられるものは何でも仕留めます。
ワニやアナコンダなど、本当なら最強に近い猛獣ですら、ジャガーの前では無力です。
危険生物だらけのアマゾンで、王者の位置にいるんです。

ジャガーは走るスピードが速くないため、動きの遅いワニやカピバラなどを獲物としています。さらに、泳ぎも得意としていて、水中の魚類も捕まえます。


また、アルマジロやカメなど、固い甲羅や皮膚を持っている動物ですら噛み砕いてしまいます。
アゴの力はネコ科最強!ジャガーはスピードの代わりにパワーを極めた動物なんです。

体の模様は擬態になっているうえ、樹上でもすらすらと走るように移動することができます。
また、鋭い爪を木に引っかけて、垂直にかけ登ることもできるなど、ジャングルでの生活に完全に適応していますね。

 

ヒョウとジャガーの共通点

ヒョウとジャガーの違いに入る前に、それぞれの共通点を挙げておきましょう。

・ネコ科・ヒョウ属という分類
・周囲の環境に溶け込む、擬態の役割がある模様
・草や木に隠れて忍び寄る、狩りの方法
・木登りが上手く、樹上生活にも適応している
・様々な動物を獲物としている
・クロヒョウやクロジャガーという黒変種が存在する

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ヒョウとジャガーの違い

それではヒョウとジャガーの違いを紹介します。

 

ヒョウとジャガーは生息地が違う

そもそもですが、ヒョウとジャガーは分布が違います。

ヒョウはアフリカ大陸から東南アジア、中国やロシア東部を生息地としています。
一方のジャガーは南米のアマゾンが生息地です。

ただ、どちらも同じヒョウ属なため、祖先は同じだと考えられます。

これは、アメリカ大陸とユーラシア大陸が、元々くっついていたことを表しています。
大陸の分裂によって、それぞれの祖先は住処を分けたんです。

ジャガーとヒョウはそれぞれの地で、別々の生態を築いていったんです。

 

ヒョウとジャガーは体の模様が違う

ヒョウとジャガーの見た目で最も違うのが、体の模様です。
一見、どちらも同じヒョウ柄模様に見えますよね。
しかし、よーく見るとちゃんと違いがあるんです。

まずはそれぞれの模様を見てみましょう。

違いが分かりますか?

ヒョウとジャガーはどちらも胴体の横から背中にかけて、花が開いているような模様が入ります。
梅の花に例えられるほど美しい模様ですね。

よーく見ると、ジャガーの花柄模様の中心に点々があるのが分かると思います。
ヒョウには点々はなく、花びらのみです。

アップで見ると分かる違いなので、ぱっと見ただけでは分かりづらいかもしれません。
ヒョウとジャガーを見比べる場面があれば、花柄模様の違いを見てみてください。

 

ヒョウとジャガーは体の大きさが違う

ジャガーの体長は最大で180cm、体重は大きいもので100kgを越えます。
これはネコ科動物の中で、トラ、ライオンの次の大きさです。

一方のヒョウは、最大でも体長150cm、体重は80kgほどです。
ジャガーに比べるとスラッとしている印象を持ちます。

ヒョウよりもジャガーの方ががっしりしているんです。

ヒョウが速く走れるのに対し、ジャガーは走るのが苦手です。
その代わり、ジャガーは足が太く、強力なネコパンチを繰り出すことができます。

ヒョウもジャガーもそれぞれ、得意不得意があるんですね。

ちなみにしっぽの長さですが、ヒョウが比較的長いのに対し、ジャガーは体長の半分ほどの長さしかありません。
見分けるヒントになりそうですね。

 

ヒョウとジャガーは獲物の仕留め方が違う

ヒョウをはじめとする大型ネコ科動物のほとんどは、獲物を仕留めるとき、首に噛みつきます。
こうすることで、獲物が呼吸できなくなり、最終的には窒息死しちゃうんです。

しかし、ジャガーは違います。

ジャガーのアゴの力、つまり噛む力はネコ科最強と言われています。
このアゴで、獲物の頭に噛みつき、頭蓋骨ごと噛み砕くんです。
けた外れのアゴの力だからこそできる芸当です。

さらにジャガーは、ワニやアルマジロ、カメといった頑丈なウロコ、皮膚、甲羅を持った動物ですら食べてしまいます。
どれだけ防御を固めようと、ジャガーの前では無力です。
捕まれば最後、噛み砕かれてしまいます。

 

ヒョウはスピードや奇襲を活かした狩りを行うのに対し、ジャガーはパワーのみを追求した狩りを行います。
同じような見た目ですが、生態は全く違ったんです。

 

まとめ

ヒョウとジャガーはとても似ている動物ですが、フタを開けてみると、結構違うところがあったんてす。

特に体の模様は、それぞれを見分ける一番のヒントになりそうですね。

ヒョウとジャガーは現在、駆除や毛皮目的の乱獲、生息地の開発によって数を激減させています。
美しい毛皮は世界中から人気ですからね。

保護活動や規制によって、この世界屈指の美しい動物の減少に、ストップをかけてほしいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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