アライグマの仲間

 

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 更新日:2022年6月28日

オリンギート(オリンギト)は新種の哺乳類!?かわいい特徴や生態を紹介

オオカミ先生
オリンギートって動物は2013年に新種として認められたんだ!
南米のジャングルにいるからなかなか発見されなかったんだよ!
ニコ丸
あの辺りは危険生物も多いからね、、、
どんな動物なの?
オオカミ先生
木の上で生活しているアライグマの仲間!
目がクリクリしててとってもかわいいんだよ〜!

 

オリンギートは、アメリカ大陸で見つかった新種の食肉目(ネコ目)としては実に35年ぶりという、とても珍しい動物です。
元々はオリンゴというアライグマの仲間と同一かと思われていましたが、その後の調査で新種だということが判明しました。

オリンギートはどんな動物なのでしょうか?
発見が遅れたのはなぜなのでしょうか?

南米のジャングルて暮らす幻のアライグマ『オリンギート』に迫りましょう。

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オリンギート(オリンギト)とは?キンカジューとは違うの?

Foto by Wikimedia

オリンギートは食肉目・アライグマ科・オリンゴ属に分類される哺乳類です。
食肉目とは別名『ネコ目』とも呼ばれるグループで、その名の通り肉を主食とする動物たちです。
ネコ科やイヌ科、イタチ科、クマ科などが含まれます。

アライグマ科はアメリカ大陸に生息する食肉目のグループです。
アライグマを代表にハナグマ、キンカジュー、オリンゴなどが含まれています。

ニコ丸
日本にもアライグマがいるけど、これはペットが逃げ出して野生化した外来種なんだ!
世界中で問題視されているんだよ!

 

オリンギートは見た目がキンカジューにとても似ています。

Foto by Wikimedia

ただ、キンカジューはキンカジュー属、オリンギートはオリンゴ属なので、遺伝子的には少し離れています。
同じ祖先を持つ両者がそれぞれ別の動物に変化していったのですが、同じような生活スタイルだったため、似たような容姿を維持したと考えられています。

オオカミ先生
オリンゴ属はどちらかと言うとハナグマと近い遺伝子を持っているんだって!

 

ちなみに『olinguit(オリンギート)』は『olingo(オリンゴ)』と、スペイン語で小さいという意味の『guit』を組み合わせて名付けられています。

ニコ丸
『オリンギト』って表記されることもあるよ!
読み方は『オリンギート』が正しいんだって!

 

オリンギートは新種の哺乳類!?発見の経緯は?

オリンギートは2013年に新種だと発表されました。
アメリカ大陸(西半球)で2000年代に入ってから発見された食肉目としては初めて、実に35年ぶりの新種ということになります。

肉食の哺乳類は草食動物に比べて種類が少ないため、新種が発見されるのはとても珍しいことなんです。
一体どうしてここまで発見が遅れてしまったのでしょうか?

実はオリンギートは、元々オリンゴと同一種として扱われていました。
中には動物園で飼育されていたものもいたようです。

しかし、ある博物館の学芸員がオリンゴよりも小柄で、頭部もかなり小さい標本に疑問を抱きます。
さらにこの標本となった動物が捕獲されたのは、本来オリンゴが生息している場所よりも、標高の高い位置だという記録がありました。

「もしかしたらオリンゴとは別種の、全く新しい哺乳類かもしれない」
そう思った彼は現地に調査に向かいました。
そして標高が高く、湿気で霧が深い場所でオリンギートを発見したんです。

遺伝子の調査の結果、オリンゴとはかなり異なることが判明。
2006年の調査開始から数年後の2013年に新種として任命されました。

・オリンゴと同種とされていたため、関心を持たれなかったこと
・生息地の標高が高く霧も深いため、研究者が近づきにくかったこと

オオカミ先生
これらの要因が重なったから、オリンギートの発見は遅れてしまったんだ!
南米には人類未開発の地域がまだまだありそうだね!
ニコ丸
オリンギートの学名『Bassaricyon neblina』には『霧のオリンゴ』っていう意味があるんだ!
生息地が霧に覆われているからだね!

 

オリンギートの生息地は南米エクアドルとコロンビア!

オリンギートは南アメリカ大陸に広がるアンデス山脈の北部、国で言うとコロンビアとエクアドルが生息地です。
標高1500〜2700mの雲霧林、湿度が高く霧の濃い地域で生活しています。

オリンギートは樹上性です。
体操選手顔負けの機動力で森の中を駆け回ります。

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オリンギートの特徴!最小のアライグマ!?

オリンギートは体長約35cm、体重は900g前後です。
これはアライグマの仲間では最小です。名前の『小さなオリンゴ』という意味も分かりますね。
目が大きくて度々テディベアと例えられることがあります。
テディベアとアライグマが混ざったような感じですね。

頭の先からしっぽの先までの全長は75cmほど。
しっぽは体長よりも長い40cmにもなるということですね。

 

オオカミ先生
樹上生活のオリンギートにとって長いしっぽはバランスをとるために必要なんだ!
オリンギートに限らず、木の上で暮らす動物は長いしっぽを持っていることが多いよね!
ニコ丸
キンカジューはしっぽを木に巻きつけることができるけど、オリンギートはこれができないってよ!
大きな違いだね!

枝にしっぽを巻き付けて樹上を移動するキンカジュー

 

オリンギートの生態!食べ物は何?

オリンギートは夜行性です。大きな目は暗闇でも光を拾うことに役立っています。

単独で行動し、警戒心が強いためあまり人前には出てきません。
昼間はどこかで休んでいるということですね。

ニコ丸
夜行性で単独で行動して、警戒心が強い!
おまけに生息地は霧が濃いって、これじゃ発見が遅れるわけだ、、、

 

食肉目ということなので肉食なのかと思いきや、オリンギートは草食傾向が強いんです。
イチジクなどの果実を主食としています。
ただ、雑食性ではあるため、昆虫や花の蜜なども食べるようです。

オオカミ先生
ジャイアントパンダやレッサーパンダも食肉目だけどほとんど植物しか食べないんだよ!
生活スタイルで食べ物は変わっていって、それに合わせて体も変化するんだね!

 

詳しい繁殖方法、繁殖期はまだ解明されていませんが、乳首が1対なため、1匹の子どもを産むと考えられています。

天敵の存在は確認されていませんが、同じ地域にはジャガー、オセロットなど危険なハンターが生息しています。
いくら濃い霧の中で暮らしていても、こいつらに狙われると厳しそうですね、、、

 

オリンギートの生息数は大丈夫?ペットにはできるの?

現在、オリンギートが深刻的に数を減らしているという情報は出てきていません。
発見されたばかりなため、ハンターに狙われることが少ないのかもしれません。

ただ、オリンギートが生息している地域は森林伐採による土地開発が進んでいる地域です。
特に原生林をアブラヤシのプランテーションに変えるため、野焼きなどが行われることもあります。
南米全体で、森林伐採が問題視されているんです。

オリンギートも生息地を減らしてしまう恐れが、、、
そうなると絶滅危惧種に指定される可能性も出てきます。

ペットとするのが禁じられているという情報はありませんが、そもそも捕まえるのが大変な地域です。
絶滅の心配も出てくるため、捕獲は行われるべきではないですよね。

ニコ丸
オポッサムといった南米の珍しい動物をペットにしたがる人って結構いるんだって!
もしかしたらオリンギートも人気が出るかもしれないね!
もちろん捕まえる必要はないけど、、、

 

まとめ

オリンギートは2013年という、つい最近新種として発表されました。
生息地が霧の濃いジャングルの奥深くだということが、彼ら発見の邪魔をしていたんですね。
森に守られていたとも言えます。

まだまだ研究段階の動物です。
野生での生態が分かってくるとおもしろそうですね。

オオカミ先生
最後まで読んでくれてありがとう!
詳しい生態が分かったら追記していくね!

 

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