ヘビの仲間

 

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 更新日:2018年7月7日

キングコブラは最大の毒蛇!天敵はクジャク!?ニシキヘビにも勝てる?

「コブラ」と言えば危険な毒蛇って感じがしますよね。
その通りです。
コブラの仲間は全ての種類が毒蛇です。しかも全ての種類が強力な神経毒を持っています。

そんなコブラの中でも最大・最強なのが「キングコブラ」
他のヘビを獲物としている、まさに「ヘビの王」です。

体の大きさも驚異的ですが、真に恐るべきポイントはその毒の量です。
巨大な頭部には強力な神経毒が大量に準備されていて、一噛みで致死量を超える毒を注入してきます。

キングコブラとはどんな生態を持つのでしょうか?
また、天敵はいるのでしょうか?

最大最強!ヘビ界のボス!
「キングコブラ」に迫ってみましょう。

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キングコブラってどんなヘビ?

「king cobra」の画像検索結果

キングコブラ
学名Ophiophagus hannah
英名King cobra
生息地インド東部、インドネシア、カンボジア、タイ、中国南部、ネパール、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス
全長3m~5.5m

キングコブラは有鱗目・ヘビ亜目・コブラ科・キングコブラ属の爬虫類です。
キングコブラのみでキングコブラ属を構成しています。

有鱗目は7000種以上が存在しています。
その中でもヘビ亜目は3000種以上が存在し、世界中に分布しているため、かなり成功しているグループです。
両手足、耳など、無駄なものを取り除いたヘビは、様々な環境に適応できたんですね。
寒冷地域や熱帯地域、砂漠や地面、樹上、水中など、どんな地形でも生きていくことができます。
パーフェクトな生物ですね。

コブラ科は全148種、ウミヘビの仲間も含めると200種類ほどになります。
そしてコブラ科の仲間は全て毒蛇です。

 

キングコブラの特徴

「king cobra」の画像検索結果
平均的な全長は3m以上と、地球上の毒蛇の中で最大です。
威嚇するときに上半身を持ち上げた際は、人間の大人の胸元まで頭が届きます。
興奮しているときや威嚇するときは肋骨部分の皮膚(フード)を広げます。

全体的に暗い色をしていますが、縞模様が明確に入る場合があります。
ただし、生息地によって体の色は異なり、個体によっては縞模様が目立たないこともあるようです。

 

キングコブラは世界最大の毒蛇!

関連画像
先程説明した通り、キングコブラは世界最大の毒蛇です。
平均的な全長は3mですが、過去には5mを越える個体も観測されています。

1924年にタイで捕獲された個体は5.59m、1937年にマレーシアで捕獲された個体は5.54mあったという記録があります。
また、1973年にニューヨーク動物園で飼育されていた個体は全長4.4m、体重は12.7㎏もあったそうです。

インドコブラの平均的な全長が1.5mほどなので、圧倒的に大きいですよね。
ちなみに世界で2番目に大きくなる毒蛇はブラックマンバで、最大4.5mです。

 

キングコブラの生息地

「king cobra map」の画像検索結果

キングコブラはインド東部、インドネシア、カンボジア、タイ、中国南部、ネパール、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスにかけての森林や水辺に生息しています。

木登りや泳ぎも得意なようです。

 

キングコブラの食べ物

「king cobra food」の画像検索結果

キングコブラは肉食性で、主に他のヘビを主食としています。
これが名前の由来です。「ヘビの王」ということですね。
さらに学名の「Ophiophagus」にも「ヘビを食べるもの」という意味があります。

キングコブラはヘビだけでなく、トカゲなどの爬虫類、小型の哺乳類や鳥類なども獲物とします。
巨体を維持するため、かなりの大食漢なようです。

 

キングコブラvsニシキヘビ

2018年2月に奇妙な光景が撮影されました。
アミメニシキヘビとキングコブラが絡まり合っている画像ですが、なんと両者ともに死んでいたんです。

口を開いている方がキングコブラ
関連画像

キングコブラはアミメニシキヘビの首元に牙を立て、アミメニシキヘビはキングコブラを締め上げていました。

おそらく、キングコブラがアミメニシキヘビに噛みつき、アミメニシキヘビは死ぬまでの間にキングコブラを締め付けによって窒息死させたのでしょう。
両者の得意技が炸裂したのは良かったのですが、皮肉にも死に合う形になってしまったんです。

アミメニシキヘビはヘビ界最大のニシキヘビです。
そしてキングコブラは毒蛇で最大です。

生息地が被るため、両者が出会うことはあるでしょうが、背景に盛られた土があるため、もしかしたら人為的に戦わされたのかもしれません。
信じたくはないですが、、、

ヘビを食べるキングコブラが、自分より大きいアミメニシキヘビを食べようとする可能性は充分にあるようです。
そのため、目の前に現れたアミメニシキヘビに襲い掛かったのでしょう。

研究者も驚く、めったに見られない瞬間だそうです。

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キングコブラの毒性の強さ

「king cobra teeth」の画像検索結果
キングコブラをはじめとするコブラ科のヘビは神経毒を持っています。
神経をマヒさせて徐々に体の自由を奪い、最終的には呼吸困難で死に至らしめるという強力な毒です。

神経毒は、ハブなどのクサリヘビ科のヘビが持つ出血毒よりも毒性が強く、致死率も圧倒的に高い毒です。
出血毒と違って痛みも感じにくいため、気づかぬうちに手遅れになってしまうなんてことも、、、

キングコブラの毒はインドコブラなど、他のコブラよりも毒性は低いと言われています。

しかし、キングコブラは体が大きく、その分頭にある毒腺も大きいため、一噛みで注入する毒の量が多いんです。
その量なんと7ミリリットル!
人間20人、ゾウ1頭を一噛みで殺せる量です。

さらに出血毒も含まれているため、噛まれた部分から壊死も始まります。
痛みとマヒ、両方が襲ってくるんです。

血清は存在していますが、過去には1リットルの血清を打たなけらば助からなかった例もあります。
現地では「噛まれたら助からない」と恐れられています。

 

キングコブラは自分の毒に耐性が無い!?

キングコブラは自分の毒に対して抗体を持っていません。
つまり、自分で自分を噛んでも死んでしまうんです。

もちろん他のキングコブラに噛まれても死んでしまいます。
キングコブラは共食いすることもあるため、その際に噛みつくことがあるんです。

しかし、不思議なことにオス同士がメスをめぐって争う場合には毒を使わないんです。
この時だけは噛みつき禁止なんですね。

戦いは「頭を下に押し付け合う」という地味なものです。
先に疲れた方が負け!
最強の毒蛇なのに、ケンカでは原始的な力比べをするんです。

「オス同士の決闘では噛んじゃダメ!」と、遺伝子にきざまれているようです。

 

キングコブラの天敵はクジャク!?

「Peafowl」の画像検索結果

巨体なうえに毒を持つキングコブラは、食物連鎖の頂点に君臨してそうですよね。
しかし、野生界には毒や巨体をものともせずに、キングコブラを捕食する生き物がいるんです。
それが「クジャク」です!

クジャクはコブラの神経毒に対して耐性を持っています。
意外にも雑食性で、ヘビも獲物としています。

クジャクはキングコブラを軽々と捕食することができる数少ない生き物なんです。
毒(邪気)を制する存在として、現地では「神」とされることもあります。

また、イタチの仲間「ラーテル」も、コブラの毒に耐性を持っています。
噛まれたとしても数時間動けなくなるだけで復活しちゃいます。
何でも食べるラーテルもコブラを捕食することができる天敵です。

 

毒を武器としているキングコブラにとって、毒の効かない生き物はたまったもんじゃないですね。

他の天敵と言えばマングースがいますが、マングースは毒に耐性を持っていません。
噛まれれば死んでしまうんです。
マングースとキングコブラの決闘はどちらが勝つか分からないってことですね。

 

キングコブラはおとなしい性格!?

大きな体やヘビを食べることで「キング」と呼ばれているキングコブラですが、意外にも性格はおとなしいんです。
森林の奥で生活していることもあって、人間が噛まれることは滅多にありません。
そのため、インドで恐れられている四大毒蛇(インドコブラ、ノコギリヘビ、ラッセルクサリヘビ、アマガサヘビ)にも含まれていないんです。

あれだけ大きな体で威嚇されれば、噛まれる前に気づきますしね。ヘビに噛まれる大きな理由は「気づかずに近づいてしまったから」がほとんどなんです。

キングコブラは人が近くに来れば体を持ち上げて威嚇します。そして、その状態で動くことができる唯一のコブラです。
だだ、この状態だと動くスピードはとても遅いため、十分に逃げられるようです。

そんなおとなしいキングコブラが凶暴になる時期があります。
繁殖期です。

 

キングコブラの繁殖

キングコブラは繁殖期に20~50個ほどの卵を産みます。
メスは卵に葉っぱなどを被せ、とぐろを巻いて温めます。
卵は60~80日で孵ります。

キングコブラは卵を抱卵する唯一のヘビです。

そして、キングコブラが凶暴になるのはこの「抱卵している時」です。
この時だけ、キングコブラのメスは近づいてくるものに問答無用で噛みつきます。

子を守る母親は何するか分かりません。
これはキングコブラだけに限りませんよね。
絶対近づきたくないものです。

 

キングコブラはペットにできる?

キングコブラは現在、絶滅危惧種に指定されています。
開発の影響で、生息地の森林が減っているんです。

ワシントン条約にも記載されているため、個人的にペットにすることはできません。

また、日本では特定動物に指定されています。人やその財産に危害を加える恐れがあるからです。
飼育するには環境省の許可が必要になるため、現実的に飼育するのは難しそうです。

 

まとめ

・キングコブラは全長5m以上になることもある世界最大の毒蛇
・他のヘビを食べるため「キング」と呼ばれている
・世界最大のアミメニシキヘビを襲うこともある
・毒性は弱いが、毒の量は7ミリリットルにもなる
・クジャクやラーテルは毒に耐性を持っている天敵
・キングコブラは基本的におとなしいが、繁殖期には凶暴になる
・キングコブラは抱卵する唯一のヘビ
・絶滅の恐れもあるため、ペットにすることはできない

 

キングコブラはヘビを食べる、まさにキングのようなコブラですね。
巨体なうえに毒も持つ、まさに最強の毒蛇です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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