アリの仲間

 

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 更新日:2018年10月20日

サスライアリ(軍隊アリ)は人間も襲う最強のアリ!?天敵はいないの?

軍隊アリはその名の通り、軍隊のような隊列を組んで移動するアリの仲間です。
普通のアリのように決まった巣で暮らすのではなく、エサを求めて生息地域を徘徊します。

アフリカ大陸に生息する「サスライアリ」も、そんな軍隊アリの仲間です。
アフリカという危険生物だらけの地域を、我が物顔で「サスライ」続けます。
そして出会った動物を片っ端から襲っていくんです。

人間ですらも襲われそうですよね。
彼らを止められる天敵はいないのでしょうか?

今日は、なんでも食べる最強アリ「サスライアリ(軍隊アリ)」を紹介します。

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サスライアリは地上最強かも!?

軍隊アリは生息地域によって、大きく3つのグループに分けられます。

・サスライアリ→アフリカ大陸
・グンタイアリ→南アメリカ大陸
・ヒメサスライアリ→アジア地域

日本にも沖縄県の西表島にヒメサスライアリの仲間が生息しています。
西表島が軍隊アリの日本で唯一の生息地なんです。
ただサスライアリが1.5㎝ほどになるのに対し、ヒメサスライアリは3mmほどです。よく見るクロアリよりも小さいんです。

軍隊アリの仲間は決まった巣を持っていません。
食べ物を求めて群れで放浪していて、働きアリの体で作られた即席の巣「ビバーク」を拠点とします。
そして周辺の獲物を片っ端から襲いまくって、食べ物がなくなるとまた移動を始めます。
一生これの繰り返しです。まさにサスライアリ!

グンタイアリのビバーク

襲う獲物は昆虫が中心ですが、爬虫類、小型哺乳類、家畜の馬や牛なんかも襲っちゃいます。
出会った動物全てを狩りつくすんです。
もちろん、ある程度大型の動物ならアリを振り切ることはできますが、病気や老化で弱っている場合はそのまま食べられてしまうこともあります。
骨だけになることもしばしば、、、
哺乳類をアリが食べるなんてちょっと信じられませんよね。

南米アマゾン最強と言われるジャガーですら、軍隊アリを目にすると逃げてしまうんだとか、、、
となると、地上最強は軍隊アリかもしれませんね。
何千万匹という圧倒的群れの数には、最強の捕食者といえどもかなわないんです。

 

サスライアリは人間も食べるの?

サスライアリなどの軍隊アリの仲間は、目の前にいる全ての動物を襲います。
人間であろうともちろん獲物の対象です。

2014年にはメキシコで1歳6ヶ月の赤ちゃんが軍隊アリに全身を噛まれ、その後搬送された病院で亡くなっています。
全身をアリが覆いつくし、体の一部は食べられていたそうです。

この子に関しては、母親がご飯を与えていなかったこと、以前頭を強打してしまい、しっかり歩けなかったことなど、軍隊アリを振りほどけないほど衰弱していたのが問題でした。
しかしこの事件以外にも「酒に酔って眠っていた男性が軍隊アリに襲われて死んでしまった」という事例もあります。

軍隊アリは人も襲える殺人アリなんです。
もし、海外旅行で見かけた際は、ダッシュで逃げることが最善策です。
間違っても踏みつぶすなどのちょっかいは出さないようにしましょう!
一気に駆け上ってきて噛みつき攻撃が始まります。

 

サスライアリの武器は?

サスライアリなど軍隊アリの一番の武器は圧倒的数でしょう!
何千万匹という群れが、最長20mにもなる大行進を行うんです。

これ全部アリです!
ぞわぞわしますね、、、

一匹の獲物に対して何十匹ものアリが群がります。
硬い甲羅を持つカニでさえも甲羅の隙間から肉を食いちぎられ、最終的には空っぽになってしまいます。

また、働きアリは大きな牙を持っています。
特に南米のグンタイアリの牙はものすごく大きく、頑丈な皮手袋をしていても貫通してくるほどだそうです。
この牙で何度も噛みついてくるんです。人間でも流血ものですよ、、、

そして極めつけが毒針です。
実はアリの分類はハチ目・アリ科です。見た目も似ていますよね。アリはハチの仲間なんです。
そのため、おしりに毒針を持っています。
サスライアリはこの毒針を何度も獲物に刺すことができるんです。
集団で襲われて何度も何度も毒針を刺されれば、痛みと毒で確実に弱ってしまいますよね。
そうなると食べられるのを待つのみです。

サスライアリは圧倒的数、強力なアゴ、毒針という、3拍子揃った恐ろしいアリなんです。

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サスライアリは目が見えない!?

サスライアリが一糸乱れぬ行進を行うのには、アリが出すフェロモンが関係しています。
サスライアリに限らず、アリは仲間が通った道と同じルートで歩きます。
よく1列になっているアリを見かけますよね。あれはフェロモンを辿っているからなんです。

しかも軍隊アリの働きアリは目が見えないらしいんです。
盲目なんですね。
それでもこれほどの行動ができているのは、仲間のフェロモンを感じる機能が優れているからでしょう。

また、群れが行進するときに周りで道を作っているアリがいます。
彼らは仲間がルートから外れないようにしているんだとか!
しかも崖のようなところや川では、アリが橋を作るんです。
群れの結束は固いようですね。

群れのためなら体をはります!

 

サスライアリに天敵はいるの?

地上最強と言われる軍隊アリに天敵はいるのでしょうか?

実は軍隊アリを食べる動物は存在しているんです。
もちろんウスバカゲロウの幼虫「アリジゴク」は軍隊アリも食べる天敵です。
サスライアリでさえもアリジゴクの前では無力なようです。毒で体を溶かされて体液のみを吸われます。

しかしアリジゴクよりもっと恐ろしい天敵がいるんです。
それが「テキサスホソメクラヘビ」というメクラヘビの仲間です。
メクラヘビは目がウロコの一部に見えるミミズのようなヘビで、最も原始的な体の特徴を持っています。
地面の中に住んでいて、アリやシロアリの巣を襲ってさなぎや幼虫を食べます。

テキサスホソメクラヘビは軍隊アリが嫌う物質を体から染み出させることができるため、アリの攻撃を受けることなく食べることができます。
軍隊アリが手出しできない、唯一の天敵と言えますね。

 

サスライアリの女王はどんな姿なの?

サスライアリなどの軍隊アリは、拠点とするビバークの中に女王をかくまっています。
女王は子どものアリを産み続けることに生涯をかけていて、最大で5㎝ほどにもなる圧倒的に大きいアリです。
身の回りの世話は働きアリが全て行います。

サスライアリの女王
明らかに大きいのが分かりますね

サスライアリのオスは他の群れからやってきて、女王アリと交尾を行うとその場で死んでしまいエサになります。
本当に凄まじい世界ですよね。激しすぎです。

産まれた幼虫の世話は働きアリが行い、エサを与え続けます。
さなぎの運搬も行うようで、群れ一丸となって育て上げるんです。
そしてその子たちも働きアリになって、一生女王に仕えることになります。

しかし子どもの一部はメスやオスで、メスは群れから出て新しい群れを作りに旅立ちます。
オスは違う群れを探し、女王と交尾を行うんです。

女王アリが死んでしまうことで、その群れは終わりを迎えます。
女王に始まり、女王に終わるんです。壮絶な一生ですね。

これがサスライアリの全貌です!

 

ちなみに哺乳類にもアリのように女王アリ、働きアリ、兵隊アリがいるものがいます。
その名の通り毛がなく出っ歯の『ハダカデバネズミ』です。
彼らにはなんと布団係までいるとか!

 

まとめ

サスライアリはアフリカ大陸に生息していますが、同じ軍隊アリの仲間は南米のアマゾンや東南アジアにも存在していたんです。
しかもどこのアリも同じ生活をしていて、その地の動物に恐れられているんです。
地上最強の動物とも言えますね。

圧倒的な群れの数は、大きな動物でさえも骨だけにできるポテンシャルを持っていますよね。
人間と言えども安心はできません。

女王アリが全てを始め、女王アリの死と共に群れも終わりを遂げるという壮絶な一生をおくります。

小さなアリですが、ものすごいドラマを感じますね。
出会いたくはないですが、、、

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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