どこにいる動物なの?
詳しく紹介していくね!
オオヤマネコは原始的な特徴を持つヤマネコの仲間で最大の大きさになるネコ科動物です。
野生的な見た目が人気で、ペットにされることもあるんだとか。
でも凶暴な性格をしてそうですよね。
そもそも飼って大丈夫なんでしょうか?
地球最大の山猫「オオヤマネコ」に迫ります。
好きなところにジャンプできます
オオヤマネコの特徴!種類ごとの違いは?
オオヤマネコは食肉目・ネコ科・オオヤマネコ属の総称です。
オオヤマネコ属の仲間は世界中に4種類存在しています。
それぞれ生息地と体の大きさが若干違いますが、見た目の大きな違いはありません。
シベリアオオヤマネコ
ヨーロッパ北部、ロシアのシベリア地方に生息しているオオヤマネコです。
別名「ヨーロッパオオヤマネコ」とも呼ばれます。
単に「オオヤマネコ」と呼ぶ場合はこの種類のことを指します。
最大体長は130cm、体重は30kgまでなり、オオヤマネコの仲間では最大です。
雪の多い寒い地域で生活しているため体色は白っぽく、背中の水玉模様ははっきりしていません。
カナダオオヤマネコ
カナダ、アラスカ、アメリカ合衆国(ワシントン州、アイダホ州、モンタナ州)に生息しています。
シベリアオオヤマネコとは遺伝子的に近いものを持っているようです。
体長は最大で110cm、体重は17kgと、オオヤマネコの中では2番目に大きくなります。
スペインオオヤマネコ
スペイン、ポルトガルの一部に生息しているオオヤマネコです。
別名「イベリアオオヤマネコ」
以前はイベリア半島に幅広く分布していましたが、生息地のダム開発、毛皮や肉目的の乱獲で数を激減させました。
現在は1200頭未満まで生息数を減らしていて、絶滅の危機に瀕しています。
体長85~110cm、体重13kgほどと、中型のオオヤマネコといったところです。
ボブキャット
カナダ南部~アメリカ合衆国、メキシコ北東部に生息しています。
オオヤマネコの仲間では最小で、体長は100cm、体重は10kgほどです。
イエネコより若干大きくなる程度ですね。
カナダオオヤマネコと特徴が似ている部分があり、生息地も被っているため、雑種が生まれることもあるようです。
砂漠や森林に適応していて、砂漠では黄色っぽく、森林では暗い色というように、生息環境によってカラーが異なるようです。
見た目も似ているし、同じ祖先から分かれたんだね!
オオヤマネコの生態!目がめちゃくちゃ良い!?
オオヤマネコは肉食性です。
ネズミなどのげっ歯類やウサギを主な獲物とし、昆虫や鳥類も仕留めます。
獲物が少なくなる時期には大型のシカなどを襲うこともあるようです。
オオヤマネコは夜行性で、夜に狩りを行います。
暗くても効率よく光を拾うことができ、英名の「Lynx(リンクス)」はギリシャ語の「光」を意味します。
視覚がとても発達していて、数キロ先の小さな獲物でも見つけることができます。
ただ、そこまでの道のりは足場の悪い森林や雪道なため、たどり着く頃には獲物が逃げてしまっていることがほとんどだそうです。
見つけた段階で諦めてしまうこともあるんだって!
オオヤマネコは耳も大きく、聴覚が発達していることが分かります。
目と耳を駆使して、獲物の少ない環境を生きているんですね。
オオヤマネコの性格はどんな感じ?
オオヤマネコは野生的な本性を持っていて気性も荒いようです。
若い個体だと、大きさもイエネコほどで油断してしまいそうですよね。
しかし爪や牙はするどく、近くに親がいる可能性もあります。
安易に近づくのは危険ですね。
幼い頃から飼い慣らせば人間になつくこともあるようです。
でも力はとても強く、人間でも襲われることがあるんだ!気をつけようね!
オオヤマネコの寿命はどれくらい?
オオヤマネコの平均的な寿命は12~15年ほどです。
飼育下なら20年近く生きることもあるそうです。
野生のオオヤマネコには天敵が多いんです。
アメリカ大陸ではピューマ、ユーラシア大陸ではオオカミがオオヤマネコを襲うことがあります。
特に子どもは襲われやすく、大人になれるのはほんの一部とも言われています。
オオヤマネコは日本でもペットにできる?
ロシアでは野生のオオヤマネコをペットとして飼育する人もいるみたいです。
親が死んでしまい独りぼっちになってしまった子どもを、イエネコと間違えて拾ってしまうことが多いんです。
成長すると「あれ?なんか大きくない?オオヤマネコじゃんこれ?」ってなるみたいですよ。
赤ちゃんの頃から育てているため飼い主にもなついちゃうんです。うらやましいですね!
オオヤマネコが日本にいたことは化石から明らかになっています。
北海道とロシアが繋がっていた太古に渡ってきて、さらに本州にも進出したようです。
しかし、何らかの理由で絶滅してしまいました。
ロシアみたいに運良く(オオヤマネコからしたら運悪くですが、、)拾うことはできませんね。
ではオオヤマネコを日本でペットにすることはできないのでしょうか?
実は日本でもオオヤマネコをペットにすることは不可能ではないんです。
きちんとした手続きを行えば、一般人でも飼えるんです。
オオヤマネコを飼うには、、、
オオヤマネコは人間に危害を加える恐れのある動物です。
そのため「特定動物」に指定されていて、環境省の許可なしには飼うことはできません。
・頑丈なオリはあるか?
・定期的にオリのチェックはしているか?
・飼っていることを周囲に伝えているか?
・マイクロチップ(個体識別措置)は取り付けられているか?
などなど、厳しい審査を通らなければいけません。
これくらいの項目は当たり前だね!
さらに詳しく知りたい方は、環境省に問い合わせてください。
正直、飼うのは現実的ではないような気がしますが、、、
オオヤマネコを飼育している動物園!
オオヤマネコは日本の動物園でも飼育されています。
現在、2ヶ所が確認されています。
・羽村市動物公園(東京都)
・神戸市立王子動物園(兵庫県)
羽村市動物公園のオオヤマネコ
羽村市動物公園では日本で最も多くのオオヤマネコが飼育されています。
総勢6頭のシベリアオオヤマネコが飼育されています。
ペアで飼育されていて、今後繁殖する可能性は十分にあります。
王子動物園のオオヤマネコ
2016年12月にラトビア共和国「リガ動物園」から、シベリアオオヤマネコのアル(オス)とベル(メス)がお引越ししてきました。
警戒心が強く、人前に出ることが難しかったのですが、オスの展示は始まっているようです。
まとめ
・オオヤマネコは現在4種類が確認されている
・単にオオヤマネコと呼ばれるのは「シベリアオオヤマネコ」
・カナダオオヤマネコは2番目に大きくなる
・スペインオオヤマネコは絶滅が心配される
・ボブキャットが最も小さなオオヤマネコ
・オオヤマネコは視覚が発達している
・聴覚も鋭く、暗くても獲物を見つけられる
・日本では特定動物に指定され、環境が整っていないと飼育できない
野生的で大きなオオヤマネコは、ネコ好きからの人気も高くなっているようです。
かっこいいですからね。
また遊びに来てね!
この記事へのコメントはありません。