でもヒアリが本来、どこでどんな生活をしているのかはあまり知られてないんじゃない!?
やばいアリってことだけは有名だね!
頑張れー!って応援したくなるくらいに、、、
これはヒアリのイメージが変わるかもしれないぞ!
特定外来生物として問題視されているヒアリ。
刺されてしまうと人間ですら死んでしまう可能性がある、とーっても危険なアリです。
彼らはは本来、南アメリカ大陸が生息地だって知っていました?
そう!危険生物だらけの南米です。
ここにはヒアリよりもやばい生物がゴロゴロ存在します。
日本で恐れられる外来種「ヒアリ」の本来の生活を紹介します。
ヒアリの生息地はどこ?
ヒアリは南アメリカ大陸が原産地です。
南米と言えばアマゾン川が有名ですね。
ただ、ヒアリはジャングルを住処とはせず、草原などの開けた場所を好みます。
特徴的なのがその巣で、こんもり土が盛り上がった蟻塚を作り上げます。
この巣は表面はただの土ですが、中はかなり複雑です。
数え切れないほどの部屋が入り乱れているんです。
だから蟻塚を見つけたらヒアリかもしれないと思っていいよね!
ヒアリの特徴!名前の由来は「火」
ヒアリは体長2~6mm、赤茶色をしていてお腹の部分が極端に細く、背中の辺りに2つのコブがあるのが特徴です。
食性は雑食性で昆虫、樹液、花の蜜、小型爬虫類などを食べます。
生き物を襲うことはほとんどなく、哺乳類なら死骸を漁る程度です。
基本的には樹液や花の蜜、アブラムシが染み出す体液を好みます。
ヒアリ(火蟻)の名前の由来にもなっている毒針は防衛で使用します。
意外にも毒性はそこまで強くなく、かゆみが続く程度です。しかしアレルギー反応によるアナフィラキシーショックで死亡することがあります。
攻撃的な性格をしていて、巣に危害を加えてくるものには容赦なく攻撃を仕掛けてきます。
ちょっと巣を踏んでしまうだけでも、何万匹というヒアリが体を駆け上がってきてひたすら刺され続けるんです。
1匹1匹の毒性が弱くても、刺される数が多ければアレルギーショックを引き起こす可能性があります。
これが、ヒアリが危険生物とされる要因ですね。
「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選別されているんだ!
ヒアリの生態!寒さに弱い?
ヒアリの活動は気温に左右されます。
22~36℃の間を好み、気温に合わせて昼と夜を選びます。
ヒアリをはじめとする昆虫は気温が低いと体温が極端に下がるため、活動できなくなります。
そのためアリの多くは、寒い季節には木の皮の内側や地面の奥深くでじっと耐え抜きます。そして気温が高くなる頃に再び活動を再開するんです。
ヒアリも気温が0℃までだったら冬を越せると考えられているよ!
ヒアリの原産地は熱帯地域の南米です。
気温は1年を通して安定しています。
こんな地域から他の大陸に入り込んでも冬を越せるわけですから、ヒアリの適応力の高さはずば抜けていますね。
ヒアリは自分達の体でいかだを作る!?
熱帯地域と言えば雨が多いイメージがありますよね。
ヒアリが生息している草原地帯も、川のようになってしまうほどの雨が降ります。
こうなると巣も水浸しになってしまうため住むことはできません。
そこでヒアリは船を作って脱出するんです。
船といっても木で作るわけではありません。
材料はヒアリ自身です。
働きアリ同士が手を取り合って巨大な「アリのいかだ」を作り上げます。その間、実に2分!
女王アリや卵、サナギや幼虫は船の上に乗って水面を漂い、水が引くのを待ちます。
水が引けば再び蟻塚を作って生活を始めます。
不思議なことに船を作っている働きアリのうち、船底の部分のアリも溺れることはないんです。
集団になるからこそ体毛やアリ同士の隙間部分に空気がたまり、呼吸することができるんだとか!
計画的に作られているんですね。
みんなが繋がるから船になれるんだね!
船の技術に応用できるんじゃないかと研究されているんだって!
この船はいくら沈めても浮力を保つことができます。
ヒアリが厳しい環境を生き残るために開発した究極の脱出方法ですね。
ヒアリの天敵はどいつだ!?
人間すらも殺してしまうような毒針を持つヒアリですが、意外にも南米では天敵におびえる毎日をおくっています。
例えばノミバエの一種、通称「ゾンビバエ」と呼ばれるハエは、ヒアリに卵を産み付けてしまう寄生虫です。
卵から孵った幼虫はヒアリを栄養にして成長し、脳まで移動ます。
脳を栄養にしながらさらに成長し、最終的にはヒアリの首を切り落としてしまいます。
そして首から成虫になって飛び立つんです。
聞くだけでおぞましいですね、、、
頭が無くなってもヒアリの体は数日間は活動できるそうです。まさにゾンビ!
体長0.6mmほどの小さなハエですが、ヒアリにとっては強敵です。
日々、このハエにおびえながら生活しているんです。
ウマバエの仲間で通称「ヒトヒフバエ」っていうんだ!
さらに南米にはヒアリよりも恐ろしいアリが生息しています。
それが「グンタイアリ」です。
彼らは決まった巣を持たず、常にさすらいながら獲物を探している、まさに南米のギャング!
出会った生き物は片っ端から食い荒らしていきます。
人間の赤ちゃんすらも襲われてしまったという逸話があるんです。
グンタイアリに出会ってしまえば、ヒアリは巣ごと壊滅させられてしまいます。
女王アリやサナギ、卵は持ち去られてしまいます。
ヒアリがかわいく見えてしまう恐ろしい天敵です。
また、南米にはアリクイやアルマジロが生息しています。
彼らの主食はアリです。ヒアリももちろん食事の対象です。
それぞれ長いベロを使ってアリをなめるように食べてしまいます。
アルマジロの皮膚が固いのは分かりますよね。意外にもアリクイの皮膚も頑丈にできているんです。
人間には驚異であるヒアリの毒針は、彼らの前には無力なんです。
毒針なんて気にせず食べ続けます。
全部食べちゃったらアリがいなくなるからね!
まとめ
日本にも特定外来生物として問題視されているヒアリ。
彼らは南米という厳しい環境で生き残るため、日々切磋琢磨しています。
大雨を乗り切るため、みんなで船を作るのはすごいですよね。
こんな脱出方法をする動物はそうそういません。
人間にとっては恵みともなる雨ですが、小さなヒアリにとっては驚異的なんですね。
意外にも小さなハエが天敵なんです。
寄生されてしまえば助かる術はありません。おびえる理由が分かりますね。
グンタイアリやアリクイ、アルマジロも襲われてしまえばどうしようもないですね。
ヒアリは意外に弱かったんです。
でも絶対に持ち込んだらダメなんだって!
危険生物には変わりないからね、、、
最後まで読んでくれてありがとうね~!
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