サギの仲間

 

公開日:





ミゾゴイの鳴き声はエボ~!?特徴や生態、絶滅危惧な理由は?

オオカミ先生
日本には多くの野鳥がいるよね!
今回はミゾゴイという鳥を紹介しよう!
ニコ丸
ミゾゴイ?
変わった名前だね、、、
オオカミ先生
名前だけじゃないよ!
鳴き声も変わってて「エボ~エボ~」って鳴くんだ!
生息地では妖怪とも言われているんだよ、、、
ニコ丸
妖怪!?
ちょっと怖いかも、、、

 

ミゾゴイは日本でのみ繁殖する渡り鳥。
毎年4月の初めに九州、本州、伊豆諸島、琉球列島にやってくる夏鳥です。

ミゾゴイの1番の特徴は鳴き声です。
「エボ~、エボ~」と鳴くことから、現地では「エボ」と呼ばれ「遅くまで遊ぶとエボに連れ去られる」という言葉があるくらい不気味な存在なんです。

ミゾゴイの生態はどんな感じなんでしょうか?
絶滅危惧種に指定されている理由は?

不気味な鳴き声、でも本当はとってもかわいい!
『ミゾゴイ』に迫ってみましょう。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

ミゾゴイって何の仲間?名前の由来は?

ミゾゴイはペリカン目・サギ科・ミゾゴイ属の鳥類です。
かつてサギ科はコウノトリ目に分類されていましたが、遺伝子の研究により、ペリカン目に近縁ということで移されています。

ミゾゴイの名前の由来は、姿がゴイサギ似ていることです。
特にゴイサギの幼鳥とミゾゴイは姿や体の色がよく似ています。

ゴイサギの若鳥

遠くからでは見分けがつきませんが、
・ミゾゴイは胸に縦のラインが入る
・ミゾゴイは首を伸ばして木の枝に擬態するが、ゴイサギのヒナはしない
などで見分けられます。

ニコ丸
『ミゾ』には『小川』という意味があるらしいよ!
ゴイサギよりも小さな川で暮らしているってことだね!
オオカミ先生
ミゾゴイは平安時代には『オズメドリ』って呼ばれていたんだって!
『オズメ』には『勝気な女』って意味があって、ミゾゴイの目が鋭いことからこう呼ばれていたそうな、、、

 

ミゾゴイの生息地!渡り鳥だけどいつ日本に来るの?

ミゾゴイは中国、台湾、フィリピン、そして日本に分布しています。
彼らは渡り鳥なため、夏に日本で繁殖し、冬になると中国南部、台湾、フィリピンに渡って越冬します。
繁殖は日本でのみ確認されています。

日本は天敵となる大型のヘビが少なく、また気温が比較的低いためヘビたちの動きもゆっくりなんです。
安全なため子育てに専念できる、、、
夏鳥はこのような理由から、日本を繁殖地に選んでいます。

そしてミゾゴイは冬には暖かくて過ごしやすい地域まで渡っていきます。
ヒナはこの頃には大人の仲間入り。
多少大型のヘビがいてもへっちゃらなんですね。

オオカミ先生
ミゾゴイは日本に4月以降にやって来るんだ!
だいたい日本の中部より南の地域で繁殖しているよ!

 

ミゾゴイは平地や山地の森林地帯に生息しています。
山奥にいることが多く、小川などの水辺が近くにある環境を好みます。

 

ミゾゴイの特徴!オスとメスで違いはあるの?

ミゾゴイは体長50cm、体重500gほどの大きさです。
翼を広げた翼開長は約90cm。
オスとメスに大きな違いはありません。

羽の色もオス、メスともに同じです。
頭部の羽は暗い赤や黒っぽい褐色、体は上部が濃い赤で、下部は淡い赤です。
そして喉から胸にかけて黒い縦のラインが入ります。

目つきがとっても鋭いのが特徴です。

 

ミゾゴイの鳴き声は『エボ』って本当?

ミゾゴイは基本的に鳴きません。
これはカラスや猛禽類などの天敵から見つかることを恐れているからだと考えられています。

ニコ丸
特に森の王者『クマタカ』は恐ろしい天敵!
森の中でも器用に飛びかかって来るんだって!

 

ただ、ミゾゴイは繁殖期の数日のみ、鳴くことが分かっています。
ペアを探して鳴き声を出すんです。
喉元を膨らませて出すその鳴き声は『エボ〜エボ〜』と聞こえ、現地では『エボ』とか『ウメキドリ』とも呼ばれます。

ニコ丸
結構不気味な鳴き声だから、妖怪って思われたこともあるんだよ!
『エボに連れてかれる、、、』なんて噂もあったくらい、、、

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

ミゾゴイの生態!食べ物は何?

ミゾゴイは夜に鳴き声をあげるため、夜行性だと考えられていました。
ただ、繁殖期に鳴く時以外は昼間に活動しています。昼行性という考えもあるようです。

食性は肉食性。
主にミミズ、サワガニ、小魚、昆虫などを食べています。
生息地の食物連鎖では上位に入っているほど、基本的に何でも食べちゃいます。
意外にも大食らいなんですね。

これらの獲物を探すとき、ミゾゴイは地上に降ります。
そして地面を歩きながら胸をクネクネ動かすことが観察されています。

オオカミ先生
この行動の正確な理由は分かっていないんだけど、次のように憶測されているよ!

・クネクネ動かして胸のラインをヘビに見せている
・食べ物が喉を通るのを助けている

ニコ丸
ヘビは色んな動物から怖がられているからね!
でもまだまだ謎が多い行動なんだって!

 

また、ミゾゴイが木の枝に擬態することも分かっています。
危険を感じると首を垂直に伸ばして、ひてすらじっとする、、、
これはヒナの時から身に付いている、ミゾゴイ流の護身術です。

ニコ丸
体の色も木に似ているよね!
探そうと思ってもなかなか見つけられない、忍者みたいな鳥なんだよ!

 

ミゾゴイの繁殖!赤ちゃんはどんな姿?

ミゾゴイの繁殖期は5月〜7月です。
この時期に3〜4個の卵を産みます。

卵を温める期間は20〜27日。
母親と父親が交互に抱卵します。

ヒナが卵から孵ってからも、しばらくは母親と父親が交代しながら付きっきりで守ります。
危険を感じると羽で隠してあげたり、雨が降っても羽に入れてあげたりします。
鳥類の子育ては過保護なことが多いのですが、ミゾゴイもなかなか過保護な一面を持っているんですね。

オオカミ先生
世界一過酷な子育てをすると言われているのは、南極のコウテイペンギンだよ!
猛吹雪の中卵を温めて、何十キロ先までヒナのためにエサを捕りに行く、、、かなりの過保護だね!

 

ミゾゴイのヒナは大人とは姿が違います。
赤っぽい色ではなく、少し青みがかった体色です。
ある程度育つと大人と同じように首を伸ばして気に擬態する護身術を使うようになります。


そして34~37日で巣立っていきます。

オオカミ先生
木の枝に擬態できるようになると、親の付きっきりの過保護はおしまい!
留守にしてエサを捕りに行くことが増えるんだ!

 

ミゾゴイは絶滅危惧種!その理由は?

ミゾゴイは現在急激に生息数を減らしています。
世界的に見ても生息数は1000羽以下とも言われ、絶滅の心配もあります。
レッドデータブックのカテゴリーは『絶滅危惧ⅠB類(VU)』で、近い将来絶滅してしまう可能性が高い位置にいます。

数を減らしている1番の理由は生息地の減少です。
特に越冬する地域である東南アジアは森林の開発が進んでいます。
また、エサを捕まえるのに都合の良い農地や水場は開発だけでなくゴミの不法投棄も増えているようです。
東南アジアだけでなく日本もミゾゴイが住みやすい森林が減少し、繁殖できない個体が続出、、、
世界規模で、ミゾゴイが住みずらい環境へと変化しているんです。

このまま放置してしまうと、間違いなくミゾゴイは絶滅します。

オオカミ先生
ミゾゴイに関心を持っている人が少ないのも問題なんだ!
彼らが減っても気づかない、、、そのまま誰にも知られずに絶滅してしまうなんて悲しすぎるよね!
ニコ丸
いろんな人が、ミゾゴイの保護活動、そしてミゾゴイのことを伝える活動も行っているんだ!
この珍しい鳥を未来につなげないとね!

 

まとめ

ミゾゴイは古くから人間と関わりがあった鳥です。
独特な鳴き声をあだ名として、里山の人たちに慣れ親しんできたんですね。
「エボ~エボ~」と鳴くのはちょっと怖いですけど、姿は美しくてかわいらしいです。

絶滅が心配されています。
みなさんがミゾゴイのことを知ることが、彼らの保護の第一歩となるはずです。
守っていきましょうね。

オオカミ先生
小さなことも保護につながるはずだよ!
最後まで読んでくれてありがとう!

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 珍獣

    カモノハシは毒を持つ哺乳類!?卵を産むのはどうして?
  2. ワニの仲間

    ワニは恐竜の生き残り?どうやって生き延びたの?
  3. トカゲの仲間

    コモドドラゴンは毒を持つ最強のトカゲ!?天敵は人間のみ!
  4. ブロブフィッシュ

    ブロブフィッシュ「ニュウドウカジカ」は水中だとかわいいって本当?
  5. クジラやイルカの仲間

    バンドウイルカの特徴や生態!日本中の水族館にいる知能No.1のイルカ
PAGE TOP