丸々太ってて、怖そうなイメージがあるな、、、
大きさも違ったりするんだ!
クマをイメージするとき、ほとんどの人がヒグマのような大きくて迫力のあるクマを思い浮かべるのではないでしょうか。
ヒグマはまさにクマの王様です。
日本にも北海道にヒグマが生息していますが、実はロシアやヨーロッパ、アメリカにも生息しているんです。
中には日本のものとは比べ物にならないくらい大きくて凶暴なヒグマも存在しています。
今日は最強のクマ「ヒグマ」に迫ってみましょう。
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ヒグマの生息地はどこ?
ヒグマは食肉目・クマ科・クマ属の哺乳類です。
ヒグマのように「クマ」と呼ばれるクマ科の動物は、世界中に8種類が存在しています。
他にもメガネグマやナマケグマっていうあんまり知られていないクマもいるんだよ!
ヒグマはクマ科の中で最も幅広い範囲に分布しています。
アジアやヨーロッパなどのユーラシア大陸、北アメリカ大陸などが生息地です。
人間の影響で絶滅してしまったんだ!
人間による毛皮目的の乱獲で絶滅しちゃったんだよ!
ヒグマ界最大「コディアックヒグマ」
ヒグマで最も大型なのは過去に絶滅してしまった「カムチャッカオオヒグマ」です。
ロシアのカムチャッカ地域に生息していて、平均体重は500~800kgほど、最大1トンになったという説もあります。
信じられない数字ですね、、、
カムチャッカオオヒグマは毛皮目的で、冬眠中だろうとお構いなしに狩り尽くされ絶滅しました。
大型の体からは大量の毛皮が手に入るため、狩猟の対象となったんです。
カムチャッカオオヒグマ亡き今、最大の大きさになるヒグマは「コディアックヒグマ」です。
平均体重は400~500kg、最大680kgにも達します。
体長は240cmほどと、陸上最大の肉食動物「ホッキョクグマ」と同じくらいの大きさになります。
ガクブル、、、
アメリカの動物園で飼育されていたんだよ!
コディアックヒグマはアラスカの沿岸部「コディアック諸島」と呼ばれる地域にのみ生息しています。
この地域は産卵のために川を上ってくるサケがとても多く、コディアックヒグマはたらふく食べられます。
サケのおかげで、これほどまでの巨体を維持できているんですね。
サケの栄養は体を大きくするために欠かせないんだね!
ヒグマ界最強!グリズリーはどんなクマ?
北アメリカ大陸に生息しているハイイログマは最大500kgにもなる大型のヒグマです。
英名の「Grizzly(グリズリー)」が日本でも一般的ですね。
グリズリーはヘラジカ、カリブー(トナカイ)やバイソンなどの大型草食動物を捕食します。オオカミが仕留めた獲物を奪うこともあり、性質の荒さがよく分かります。
まさにクマのキング!
グリズリーはアメリカ大陸の食物連鎖の頂点に君臨していて、学名の「Ursus arctos horribilis」は「恐ろしいヒグマ」という意味です。
クマによる人間の襲撃事件も、グリズリーによるものが多いようです。
だから身を守るために人間を襲うことが多いんだよ!
だから人間が怖いと感じたら、無理して襲って来ないんだ!
北海道のエゾヒグマはどんなクマ?
北海道にもヒグマが生息しています。
「蝦夷羆(エゾヒグマ)」と呼ばれる、ヒグマの亜種です。
昔は北海道のことを「蝦夷」と呼んでいたため、このように名付けられました。
大昔はアメリカもロシアもそして北海道も繋がっていたんだね!
そしてそれぞれの生態を作っていったのか!
エゾヒグマの体重は120~250kg、体長は2mを越えます。
ヒグマの中では小柄な方ですね。
生息地によってヒグマの特徴は変わるようです。
十分大きいね、、、
エゾヒグマはグリズリーなどと違い、草食性が強い雑食性です。
フキやセリなどの草や木の実を多く食べ、昆虫、小型哺乳類、魚類を獲物とします。
ヒグマと言えばサケを食べるイメージが強いですよね。
また、北海道にはエゾシカも生息していますが、なぜエゾヒグマは草食寄りなのでしょうか?
これには人間による開発が影響しているようです。
獲物となるサケやシカといった動物が減っているんです。
また、大型の草食動物をヒグマが単独で襲うのは難しく、オオカミが仕留めた獲物を奪うことが多いようです。
しかし北海道のオオカミは絶滅してしまっています。
もちろん人間による影響です。
エゾヒグマは開発、オオカミの絶滅により、肉食性から草食性に偏ってしまったんです。
草食性が強いといっても、人間に被害を与えることはあります。
農作物を食い荒らすことはもちろん、家畜を襲うこと、さらには人間を襲うこともあるんです。
三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)が有名で、大正時代に北海道で村1つが壊滅する被害も出ています。
もともと臆病な性格のエゾヒグマですが、一度でも人間を食べてしまえばその味を覚え、何度も襲ってくることがあるんです。
知床にはヒグマと共存する漁港がある!?
危険生物として恐怖の対象にされているヒグマですが、知床にはなんと、ヒグマが間近までやってくる番屋(漁のための準備をする小屋)があるんです。
ここではヒグマも漁師も知らんふりをしていて、手の届きそうな距離まで近づいてくることも、、、
なぜこのような光景が見られるのでしょうか?
実は番屋にやってくるヒグマは母と子の親子連れです。
ヒグマのオスは気性が荒く、子どもを食い殺してしまうこともしばしば、、、
しかし警戒心の強いオスは人里の近くまで降りてこないんです。
そこで子どもを守るため、母親は人間が常にいる番屋に降りてくるというわけです。
ここではヒグマによる人間への被害は発生していません。
お互いが距離を保ち、危害を加えなければ共存することができるんです。
ヒグマが危険だとは限らないんだね!
ヒグマとツキノワグマにはどんな違いがあるの?
日本には2種類のクマが生息しています。
北海道のエゾヒグマと本州や四国に生息するニホンツキノワグマです。
違いは一目瞭然です。
ツキノワグマは首もとに三日月模様の白い毛が生えています。
これが名前の由来ですね。また、全体的な体毛も黒です。
一方のエゾヒグマは全体的に茶色っぽい褐色で、首もとの模様も入りません。
さらにツキノワグマは体長150cmほど、体重は80~100kgです。
エゾヒグマは200kgにもなるため、大きさが全然違いますよね。
ツキノワグマとエゾヒグマを見間違うことはないでしょう。
生態や性格は似ている部分があります。
ツキノワグマも臆病で人間に近づくことはほとんどありません。しかしヒグマと同じように、人間の味を覚えてしまうと襲ってくることがあります。
食べ物はどちらも草食に近い雑食性です。
ツキノワグマは木登りが上手く、木の実を好んで食べるようです。
まとめ
ヒグマはクマの中で最も幅広い地域に生息しています。
成功している動物だと言えますね。
最大はベネディックヒグマですが、過去にはもっと大きな亜種も存在していたんです。
人間による影響で絶滅してしまったということで、本当に残念ですね。
グリズリーという凶暴なヒグマも存在していますが、必ずしも人を襲うというわけではないんです。
臆病だからこそ、身を守るために人に手をかけてしまうことの方が多いはずです。
人とクマが共存することが大切なのかもしれませんね。
またね~!
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